やることは9つに分けられます。順番もあります。
恵比寿で1店舗を開いた私が、地図をお渡しします。
開業までにやることは、9つ
順番があります。全部を同時にやるわけではありません。
タップすると、それぞれの中身に飛びます
いつか自分のお店を持ちたいなって、ずっと思っていて。
でも、調べれば調べるほど分からなくなってきて……お金のこと、物件のこと、届出のこと。何から手をつければいいんでしょう。
その感じ、よく分かります。私も同じでした。
上の9つが全体像です。多く見えますが、全部を同時にやるわけではありません。今日は「いつ、どれをやるのか」だけ持って帰ってください。
それと、9つ全部に共通する前提がひとつ。最初は、できるだけ小さく始めること。1名でマンションの一室からなら、100〜300万円ではじめられることも多いんです。私は600万円かけました。知らなかったからです。
私は開業の前に、やることを全部書き出して表にしました。そのとき自然と分かれたのが、上の9つです。
順番も、そのとき決まりました。物件は3番目です。1番(事業計画書)と2番(資金調達)を飛ばして物件を決めてしまうと、あとで「この家賃だと計算が合わない」ということが起きます。
てっきり、物件を探すところからだと思っていました。
そう思う方、とても多いです。次の図で、時期を見てみましょう。
私が実際に引いた予定表を、開業月からの逆算に置き直したものです。「開業の何ヶ月前か」で読んでください。
── オープン ──
・いちばん長いのは「求人」。人が採れるかで計画そのものが変わるので、いちばん早く動きます
・「集客」はオープン前に始まります。開けてから始めると、初月の予約が埋まりません
・「物件」は「資金調達」より先に始まって、後に終わります。探すのは先、契約は後。ここが山場です
ひとつずつ、何をするのかを並べます。詳しい記事は、上から順に書いていきます。
誰に、何を、いくらで届けるのか。全部をここで決めます。しんどい作業ですが、ここが弱いと、後ろの8つが全部ぐらつきます。
いくら必要で、どこまで抑えられて、いくら借りるのか。ここを小さく組めるかどうかで、この先の楽さがまるで変わります。申込から入金まで、私の場合は1ヶ月半かかりました。
探しはじめるのは早く、契約印を押すのは遅く。この時間差が大事です。良い区画ほど待ってくれないので、申込と審査だけ先に通します。
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見積もりと図面は、物件を決める前からもらいます。工事費は総額のいちばん大きな塊なので、ここが決まらないと資金計画が固まりません。
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納期があります。工事の引渡し日から逆算して発注します。実物を見ると欲が出るところなので、予算を先に決めておくと安心です。
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9つのなかで、いちばん早く動き出すステップです。何人で開けるかによって、席数も家賃も売上計画も変わるからです。
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オープン月の予約は、オープンしてからでは作れません。掲載媒体の原稿づくりと写真の準備には時間がかかるので、物件の工事中から動かします。
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お客様を迎える裏側の仕組みです。地味ですが、ここが抜けるとオープン初日にあわてます。
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いちばん最初に決めることと、いちばん最後まで続くことが、同じステップに入っています。
最初に決めるのは「個人事業ではじめるか、法人ではじめるか」。ここが決まらないと、融資の申込書も、物件の契約名義も書けません。私は法人で開きましたが、1名ではじめるなら、まずは個人からでよかったと思っています。
そして経理。1名で開くと、ここがいちばん「分からない」まま放置されます。私は会計ソフト(freee)を使っています。開ける前に入れておかないと、あとでまとめて泣きます。
士業は、頼んだほうがいいです。うちも頼んでいます。「全部自分でやる」は、いちばん高くつく選択だと思っています。
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9つのなかで、いちばん気をつけることって何ですか?
3つあります。どれも「順番」の話です。
逆にすると、借りられなかったときに契約金だけが残ります。私は融資決定の2日後に契約日を置きました。不動産会社さんに事情を話して、日程を相談しています。
何人で開けるかが決まらないと、必要な席数も、家賃の上限も、売上計画も決まりません。人がいちばん時間のかかる要素です。
掲載の原稿づくり、写真、口コミがない状態からのスタート。準備には数週間かかります。オープン初月の予約は、工事中に作ります。
融資の申込書も、物件の契約名義も、ここが決まっていないと書けません。私は法人で開きましたが、1名ではじめるなら、まずは個人からでよかったと思っています。判断は税理士さんに相談してください。
最初は、できるだけ小さく始めること。
大きく作るのは、お客様がついてからでも遅くありません。
逆に、最初に大きく作ってしまうと、戻せないんです。
全体が見えたら、少し落ち着きました。
でも……いきなりお店を持つのは、まだこわいです。
それでいいと思います。急がなくて大丈夫です。
物件を借りる前に、一人で回してみるという段階があります。予約も、連絡も、材料の発注も、自分でやってみる。そこで分かることが、いちばん多いんです。
この連載は、私自身が2025年に恵比寿で1店舗を開業した経験と、そのときに作成した事業計画書・スケジュール表をもとに書いています。記載する時期・割合・期間はあくまで一例で、物件や規模によって大きく変わります。融資の可否や条件については金融機関に、税務・労務・許認可の手続きについては税理士・社会保険労務士・所轄の行政窓口にご相談ください。
