CALM TOKYOまつげサロン開業ロードマップ 無料相談

まつげサロンの器具
1席あたり、いくらか

実際の見積書を開いて、品目と単価をそのまま出します。
そして、納品でヒヤリしないための1つのコツを。

アイリストさん

器具って、全部そろえるといくらくらいなんでしょう。

調べても「サロンによります」しか出てこなくて。

阿部

じゃあ、うちの見積書をそのまま出しますね。品目も、単価も、全部。

結論から言うと、1席あたり13万円くらいです。

この記事の結論

1. 施術まわりは1席あたり約13万円(うちの場合)

2. 器具は削れます。でも、お客様が座るものは削れません

3. 納品は「工事中」に入れる。これで納期のヒヤリが消えます

この記事の内容

  1. 1席あたり、いくらか
  2. 見積書の中身を、そのまま出します
  3. 見積は3席、実際は4席
  4. どこで買ったか
  5. ケチらなかったもの ── お客様が座るもの
  6. 納品は「工事中」にする
  7. 消耗品と、講習で買うセット
  8. 必ず要るのは、保健所の審査に通るもの
  9. よくある質問
  10. まとめ

1席あたり、いくらか

まず、いちばん知りたいところから出します。施術の1席をつくるのに必要なものと、その単価です。

施術まわり|1席分

電動ラウンジチェア64,800
リクライニングチェアステージ(木製・モルタル風)29,800
スツール19,500
サポートクッション付きレザー製カバー12,500
1席あたり126,600 円

2025年1月時点の見積・税別。価格は時期や仕様で変わります

思っていたより……安いです。

そうなんです。まつげサロンは、設備が軽い商売です。

シャンプー台も、大きな鏡も、給排水の工事も要りません。ベッドとライトと、施術する人の技術。これが本体です。

だから「1名で開くなら100〜300万円」と書いています。器具はその中で、いちばん読みやすい部分です。

見積書の中身を、そのまま出します

うちが実際に受け取った見積書です。3席分で組んでもらいました。

施術まわり

電動ラウンジチェア64,800 × 3194,400
リクライニングチェアステージ(木製)29,800 × 389,400
スツール19,500 × 358,500
サポートクッション付きレザー製カバー12,500 × 337,500

受付・待合

木目レジカウンター W120067,500 × 167,500
ボードロッカー ロング4D53,500 × 153,500
ファブリックチェア(アームロータイプ)12,900 × 225,800

衛生・その他

殺菌灯紫外線消毒器10,500 × 110,500
タオルウォーマー8,900 × 18,900
ワイヤーネットラック(折りたたみ式)1,250 × 11,250
商品合計547,250
送料38,830
消費税58,608
お支払合計(3席分)644,688 円

2025年1月の見積。価格・仕様・送料は時期によって変わります

ひとつ、見落としやすいところを言っておきますね。

送料です。この見積では約3万9千円ついています。

大きくて重いものばかりなので、商品代だけで計算していると、最後にずれます。

見積は3席、実際は4席

正直に書きます。この見積は3席分ですが、実際には4席にしました。

ここが大事です

見積もりと、実施は違います。

見積の時点では3席。でも進めていくうちに、もう1席増えました。
器具は実物を見ると欲が出ます。私も出ました。

だから、見積の金額をそのまま予算に入れないでください。私の感覚では、1〜2割ふくらむ前提で持っておくくらいがちょうどいいです。

施術室。リクライニングチェアとステージ、カーテンで仕切られた半個室
実際の施術スペースです。写真に写っているのが、上の表の電動ラウンジチェアとステージ。仕切りはカーテンです。

どこで買ったか

うちはビューティガレージでまとめました。サロン専門の卸で、器具から消耗品までそろいます。

ここを選んだのは、前職の縁があったからです。ただ、縁がなくても使えるところなので、そこは正直に書いておきます。

1

1社でまとめる利点

納期をそろえられます。バラバラに買うと、届く日もバラバラになります。あとで書きますが、これがけっこう効きます。

2

中古・レンタルという選択

施術ベッドは中古も出ています。お客様が直接触れないもの(ワゴン、収納、スツール)から中古を検討すると、下げやすいです。

ケチらなかったもの ── お客様が座るもの

逆に、ここは削らなかった、というものはありますか?

受付の椅子と、カウンターの椅子です。

それと、施術のベッドをリクライニングチェアにしたこと。

これはコンセプトと一緒なんです。値段で選ぶところではありませんでした。

内装の記事で「通る場所は削れる。止まる場所は削れない」と書きました。器具でも同じです。

同じ基準が使えます

お客様が座るもの・横になるものは、削らない。

スタッフが使うワゴンや収納は、削っていい。
その差は、お客様の体が直接触れているかどうかです。

まつげの施術は、1時間近く、同じ姿勢で預けてもらう時間です。座り心地は、そのまま体験の質になります。ここを1万円ケチって「なんとなく落ち着かなかった」と思われるのは、いちばん高くつく節約だと思っています。

納品は「工事中」にする

ここが、この記事でいちばん実用的なところです。

納期でヒヤリしたことは、ありましたか?

ヒヤリはしませんでした。

でもそれは運がよかったからではなくて、ヒヤリすることを知っていたから、念入りに計画したんです。

ポイントはひとつです。納品を「工事中」に入れること。

なぜ工事中がいいのか

工事中なら、業者さんが組み立てまでしてくれるからです。

器具は、届いてすぐ使えるわけではありません。チェアも、カウンターも、ロッカーも、組み立てが要ります。大きくて重いので、一人ではきついものもあります。

そして開業直前というのは、他のことで手一杯です。掲載媒体の原稿、保健所、スタッフの教育、消耗品。そこにダンボールの山が加わると、確実に押します。

組み立ててもらえる現場に職人さんがいる期間です。ここに合わせるだけで、自分の作業が丸ごと消えます
置き場所をその場で確認できる図面どおりに入るか、コンセントの位置は合っているか。ずれていても、工事中ならまだ直せます
搬入の段取りがついているマンションなら、エレベーターや共用部の使用許可が必要になります。工事の搬入と一緒にできれば、手間が1回で済みます
不良・欠品に気づける開業3日前に「部品が足りない」は詰みます。工事中に開けておけば、まだ間に合います

発注のタイミングは、工事の引渡し日ではなく、着工日から逆算してください。

内装業者さんに「この日に器具を入れたいのですが、大丈夫ですか」と聞くだけです。ひとこと聞いておくかどうかの差です。

消耗品と、講習で買うセット

薬剤、ロッド、ツール、グルー、テープ。こういった消耗品は、現場に任せました。

妻のほうが必要なものを分かっているので、そこは口を出していません。1ヶ月以上は持つ量を入れています。

ここは技術をやる人が決めるべきところだと思っています。経営側が金額だけ見て量を減らすと、施術が止まります。

もうひとつ、正直に書いておきます。

新しい技術を導入するとき、講習に行って材料のセットを買うことになります。これは必要な出費です。

ただ、うちの場合はセットの中に、結局あまり使わなかったものもありました。

これは私たちの使い方の問題です。ただ、これから講習に行く方は「全部を使い切る前提で買わない」と思っておくと、気が楽だと思います。

導入する技術の数だけ、この講習費と材料費がかかります。開業前に何種類のメニューを立ち上げるかは、ここにも効いてきます。

必ず要るのは、保健所の審査に通るもの

「これは最初に要らない」というものを聞かれたら、正直、あまり思い当たりません。まつげサロンは、もともと持ち物が少ない商売だからです。

逆に、これだけは省けないというものはあります。

省けないもの

保健所の審査に通るために必要なもの。

ここは、あってもなくても営業できる、という性質のものではありません。
なければ、そもそも開けません。

うちの見積にも、殺菌灯紫外線消毒器が入っています。1万円ほどのものです。金額としては小さいですが、これがないと検査が通りません。

必要な設備は、地域ごと・物件ごとに違います。器具を発注する前に、図面を持って所轄の保健所に相談に行ってください。「何が要りますか」と聞けば教えてもらえます。買ってから聞くと、買い直しになります。

よくある質問

1席だけなら、いくらくらいですか?

うちの見積だと、施術まわりで約13万円(税別)でした。これに受付まわり、衛生用品、送料が乗ります。ただし価格は時期や仕様で変わるので、目安として見てください。

中古やレンタルはどうですか?

お客様が直接触れないもの(ワゴン、収納、スツール)から検討すると下げやすいです。逆に、お客様が横になるチェアは新品をおすすめします。座り心地は、そのまま体験の質になります。

発注はいつすればいいですか?

工事の着工日から逆算してください。引渡し日ではありません。工事中に納品できると、業者さんが組み立ててくれます。内装業者さんに「この日に入れたいのですが」と聞くだけです。

見積の金額をそのまま予算にしていいですか?

やめたほうがいいです。うちは3席分の見積で組んで、実際は4席になりました。器具は実物を見ると欲が出ます。1〜2割ふくらむ前提で持っておくと安心です。

送料は見ておくべきですか?

見てください。うちの見積では約3万9千円ついています。大きくて重いものばかりなので、商品代だけで計算していると最後にずれます。

消耗品はどれくらい仕入れればいいですか?

うちは1ヶ月以上持つ量を入れました。ここは施術をする人に決めてもらってください。経営側が金額だけ見て減らすと、施術が止まります。

まとめ

持ち帰ってほしいこと

1. 施術まわりは1席あたり約13万円(うちの2025年1月の見積・税別)

2. 送料を忘れない(うちは約3万9千円)

3. 見積もりと実施は違う。1〜2割ふくらむ前提で

4. お客様が座るもの・横になるものは削らない

5. 納品は「工事中」に。業者さんが組み立ててくれます

6. 発注は着工日から逆算(引渡し日ではない)

7. 消耗品は施術をする人が決める

8. 保健所に必要なものは、買う前に聞く

「工事中に納品する」、思いつきませんでした。

知っていれば、ひとこと聞くだけのことなんです。

開業の準備って、こういう「知っていれば5秒、知らないと3日」が本当に多いです。

次は求人の話を書きますね。9つのなかで、いちばん早く動きはじめるステップです。

この記事は、私自身が2025年に恵比寿で1店舗を開業した経験と、そのときに受け取った見積書をもとに書いています。掲載している価格は2025年1月時点のもので、時期・仕様・数量・配送先によって変わります。最新の価格は販売店にご確認ください。美容所として必要な設備は地域・物件によって異なるため、発注前に所轄の保健所にご相談ください。

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役
恵比寿でまつげパーマ&眉毛アイブロウサロンを運営

美容業界18年。化粧品メーカーの営業、美容サロン専門の広告会社を経て、サロン専門のコンサルタントとして独立しました。集客に関する書籍を2冊出しています。
2025年、恵比寿に自分たちの店を開きました。技術は、表参道で17年やってきたアイリストの妻が。経営とマーケティングは私が見ています。人の店を見てきた側と、自分で開いた側。その両方から書いています。

30分の無料相談を
お受けしています

開業の準備、資金計画、開いたあとの集客と求人。
まだ何も決まっていない段階でも大丈夫です。
無理におすすめすることはありません。

サロン運営 株式会社CALM TOKYO 代表取締役 阿部 弘康
まつげパーマ&眉毛アイブロウ CALM TOKYO 恵比寿本店
東京都渋谷区恵比寿西2-17-8 アイ・ティー・オー代官山506
開業支援・サロンコンサルティング サロン集客ヘルパー 阿部 弘康(個人事業)