CATEGORY 03育成

スタッフ育成は、毎月のLINE1通から。
褒め8割・提案2割で、提案は1つだけにしている

毎月の結果をスタッフのLINEに送る文面をあらわしたイラスト
先に結論

毎月の結果を、スタッフ全員のLINEに1通で送っています。

文面の形は、毎月同じです。褒めが8割、提案が2割。

褒めは必ず数字で書き、提案は1つだけ、主語は「店として」にします。

数字を口で伝えると、指摘に聞こえてしまうからです。うちの文面の型を、そのまま書きます。

この記事の内容

  1. 数字を口で言うと、指摘に聞こえる
  2. 毎月1通、スタッフ全員のLINEに送る
  3. 文面は、7つの段で固定している
  4. 褒めは、数字で書く。全員に、毎月1つ
  5. 提案は1つだけ。主語は「店として」
  6. 文面に書かないと決めていること
  7. 褒めるときほど、数字を確かめる

1. 数字を口で言うと、指摘に聞こえる

うちは、スタッフ全員で集まる会議が、3か月に1回ほどです。

その間、数字を伝える場がありませんでした。
営業の合間に「先月の数字なんだけど」と声をかけると、良い話でも、相手は身構えます。

悪い数字のときは、なおさらです。こちらにそのつもりがなくても、口で言う数字は、指摘に聞こえます。

そこで、口で言うのをやめました。
文面にして、毎月、同じ形で送る。これなら、読む側は自分のタイミングで読めます。

2. 毎月1通、スタッフ全員のLINEに送る

始めたのは、2026年8月の分からです。

決めたことは3つです。

1
送るのは、月に1通だけ
2
送り先は、スタッフ全員が入っているLINE1人ずつには送りません。
3
くわしい数字は、別に付ける資料に入れるLINEの文面は、読めば終わる長さにします。

全員に同じものを送るのは、お店の数字を全員が同じように知っている状態にしたいからです。

3. 文面は、7つの段で固定している

文面は、毎月この順番です。変えません。

段書くこと
1お店全体の数字(売上・次回予約・店販・客数)
2・3スタッフ1人ずつ。よかったところを、数字で
4今月にやること(1つだけ)
5今月のお店の目標
6戻られていないお客様のリストについて
7「くわしい数字は、資料を見てください」

図表①:毎月の文面の、7つの段

順番を変えないのには、理由があります。
毎月同じだから、どこに何が書いてあるか、探さなくていい。3回目くらいから、読む側が慣れます。

もう1つ。先にお店全体、次に1人ずつ、最後にやることの順にしています。
いきなり個人の数字から入ると、通知を開いた瞬間に、評価されている気持ちになるからです。

4. 褒めは、数字で書く。全員に、毎月1つ

文面の8割は、よかったところです。
ただし、書き方を決めています。

書かない

今月も、よく頑張ってくれました。

書く

客数は◯人。目標の◯%でした。

「頑張っている」は、言われた側に残りません。何がよかったのかが分からないからです。
数字で書くと、「見てくれている」が伝わります。

決めていることは、あと2つあります。

1
全員に、毎月かならず1つ書く
2
数字が良くなかった月ほど、伸びた項目を探す

売上が目標に届かなかった月でも、客数、単価、空き時間の使い方。どこかは動いています。
探せば、かならず1つはあります。

5. 提案は1つだけ。主語は「店として」

残りの2割が、提案です。ここがいちばん気をつかうところです。

書かない言い方書く言い方
ひと言あれば、戻ってきていたはずです店として、お会計のときに次回のご案内を出します
◯◯さんは、次回予約が少ないです店として、今月は次回予約を◯件取ります
もっと単価を上げましょう次回予約が入ると、結果として単価も上がります

図表②:同じことを、どう書くか

左の言い方は、間違ったことは言っていません。
でも、読んだ人は「自分が責められた」と受け取ります。そうなると、次の月から、文面を開くのが嫌になります。

右は、主語を「店として」に変えただけです。
やることは同じでも、個人の反省ではなく、お店の決めごとになります。

提案には、決まりが2つあります。

1
1つだけにする3つ書くと、どれもやりません。1つなら、やります。
2
行動で書く「意識しましょう」「頑張りましょう」で終わらせません。「お会計のときに出す」のように、いつ・何をするかまで書きます。

6. 文面に書かないと決めていること

入れることより、入れないことを先に決めました。

×
個人の名前を主語にした指摘
×
お客様への連絡のお願いリストの段には「連絡は不要です。LINEは自動で届いています」と書きます。
×
次回予約の件数を入力するお願い数える作業は、オーナーがやります。
×
責める言い回し

毎月届くものに、お願いごとが入っていると、文面が「宿題の連絡」になります。
読むだけで終わるものにしておくと、続きます。

7. 褒めるときほど、数字を確かめる

失敗も1つ、書いておきます。

「今年いちばんの数字でした」と書いて、間違っていたことがあります。
その月の数字だけを見て、書いてしまいました。1月から並べてみたら、もっと高い月がありました。

褒める文面は、気持ちよく書けてしまいます。だから、確かめるのを忘れます。

それからは、決めています。

1
「今年いちばん」と書く前に、1月からの全部の月と比べる
2
「◯か月つづけて達成」と書く前に、月ごとの目標と、1つずつ照らす目標は、途中で変わっていることがあります。

褒めた数字が違っていると、次から、文面そのものを信じてもらえなくなります。

送る前の確かめは、オーナーの仕事です。

現在の状態

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。この記事に書いたのは、すべて自店で実際に決めて、使っている型です。
費用は丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

この記事で使っている道具

面談シート

スタッフ面談で使う面談シートを、準備しています。