経験のある方に来ていただきたくて、求人広告に「経験者」と入れた言葉を足しました。
1か月後、表示は0回でした。
調べてみると、「経験者募集」が検索されるのは、全国で月に20回ほど。「アイリスト 求人」は2,900回ほどです。
「経験者募集」は、募集する側が書く言葉でした。探す側が打つ言葉ではありません。キャッチコピーに何を書くことにしたかをまとめます。
この記事の内容
この記事は、求人を「どう数えるか」を書いた記事の続きです(→ Google広告で求人を出した2か月。問い合わせ3件、見学2件。電話の1件は、どの数字にも残らなかった)。今回は、求人に何と書くかの話です。
うちは、自分のサイトに求人ページを作り、Googleの検索広告で来てもらう形で求人をしています。
検索広告は、「この言葉で検索されたら、うちの広告を出す」という言葉を、こちらで決めておく仕組みです。
2026年9月、その言葉に、次のようなものを足しました。
アイリスト パート 経験者
アイリスト 経験者 募集
まつげ 求人 経験者 東京
考えたことは単純です。
経験のある方に来ていただきたい。だったら「経験者」と入った言葉で出せば、経験のある方に届くはずだ。
狙いとしては、まっとうだと思っていました。
1か月たって、結果を見ました。
| 入れた言葉 | 広告が表示された回数 |
|---|---|
| アイリスト パート 経験者 | 0回 |
| アイリスト 経験者 募集 | 0回 |
| まつげ 求人 経験者 東京 | 0回 |
図表①:「経験者」と入れた言葉の、1か月の結果
※ 2026年9月の1か月間。記録に残っている3つの言葉について。
3つとも、1回も表示されていません。
押されなかったのではありません。そもそも、出る機会が1回もありませんでした。
しかも、3つのうち2つは、Googleの側で配信の対象から外されていました。こちらが止めたわけではありません。
お金は1円もかかっていません。出ていないので。
ただ、「経験のある方に届ける」という狙いは、1か月まるごと空振りでした。
うちの広告だけの話かもしれない、と思いました。恵比寿の小さなお店の、少ない予算の話です。
そこで、日本全国でその言葉がどれくらい検索されているかを調べました。
| 言葉 | 月の検索回数 |
|---|---|
| 経験者募集 | 20回ほど |
| アイリスト 求人 | 2,900回ほど |
図表②:日本全国で、1か月に検索されている回数
出典:Google広告のキーワードプランナー(地域=日本/2025年9月〜2026年8月の月平均)。目安の数字です。
約145倍の差があります。
「経験者募集」は、日本じゅうを合わせても、月に20回ほどしか打たれていません。
うちの広告が出なかったのは、設定が悪かったからではなく、その言葉で探している方が、ほとんどいなかったからでした。
この数字は、Google広告のアカウントがあれば、どなたでも同じ画面で確かめられます。
では、仕事を探している方は、何と打っていたのか。
同じ月に、うちの求人ページへ実際に届いていた言葉を並べます。
| 届いていた言葉 | 表示された回数 | どこで |
|---|---|---|
| アイリスト シェアサロン | 131回 | 広告 |
| アイリスト 求人 恵比寿 | 31回 | 検索結果 |
| アイリスト 募集 恵比寿 | 31回 | 検索結果 |
| 「経験者」と入れた3つの言葉 | 0回 | 広告 |
図表③:2026年9月、うちに届いていた言葉
並べてみると、はっきりしています。
探す方が打っているのは、「職種」と「場所」、そして「働き方」です。
自分が経験者かどうかは、打っていません。
考えてみれば、当たり前でした。
経験のある方は、自分のことを「経験者」とは検索しません。「経験者募集」は、募集する側が書く言葉です。探す側の言葉ではありませんでした。
逆の失敗もしています。
同じ9月、パートの求人に「美容師 副業」という言葉を入れていました。
| 広告が表示された回数 | 44回 |
| 押された回数 | 5回 |
| かかった費用 | 約2,000円 |
| そこからLINEボタンが押された回数 | 0回 |
図表④:「美容師 副業」の結果
※ 2026年9月1日〜19日。数字は丸めています。
こちらは、ちゃんと表示されて、ちゃんと押されています。
でも、その先に進んだ方は、1人もいませんでした。
理由を考えて、気づきました。
「美容師 副業」と打つ方は、美容師として働きながら、もう1つ仕事を探している方です。アイリストとして働きたい方とは、別の方でした。
来てくださったのに、求人ページを開いて「自分のことではない」と帰られた。
言葉が広すぎたせいで、お互いに時間を使ってしまいました。この言葉は、9月19日に止めています。
狭すぎる言葉は、誰にも届かない。広すぎる言葉は、別の方に届く。
ちょうどいいのは、探す方がそのまま打つ言葉でした。
ここまでは広告の話ですが、求人サイトや自分の求人ページのキャッチコピー(いちばん上の見出し)にも、そのまま当てはまると考えています。
うちが決めたことを、4つ書きます。