うちの働き方は4つあります。いま求人を出しているのは、パート・業務委託・面貸し(シェアサロン)の3つです。
用意してみて分かったことが2つあります。
1つは、4つは「誰がお客様を集めて、誰が材料を持つか」が全部違うこと。
もう1つは、「面貸し」と書いただけでは、探している方に届かなかったこと。8日間で0回でした。
足す前にお店が決めておくことを、まとめます。
この記事の内容
この記事は、求人に「何と書くか」を書いた記事の続きです(→ 求人のキャッチコピーに「経験者募集」と書く前に。その言葉が検索されるのは、全国で月20回ほどだった)。今回は、求人にどんな働き方を用意するかの話です。
お店を開けたとき、求人サイトに出したら、すぐに決まりました。
1年たって同じように出したら、応募になりませんでした。
そこで、求人の出し方を変えました。自分のサイトに求人ページを作り、検索広告で来てもらう形です。
そのとき、もう1つ変えたことがあります。
「1つの働き方で待つ」のをやめました。
うちの働き方は、4つあります。
いま求人を出しているのは、パート・業務委託・面貸し(シェアサロン)の3つです。
正社員は、お店の売上がもう一段安定してから募集します。理由は、次の章に書きます。
働きたい形は、人によって違います。決まった曜日だけ働きたい方。お客様をこれから増やしたい方。すでにお客様がいて、場所だけあればいい方。
入口が1つだと、その1つに合う方にしか届きません。
用意してみて、最初に気づいたのはこれでした。
4つは、名前が違うだけではありません。お店が持つものが、全部違います。
| 働き方 | お客様を集めるのは | 材料 | お支払いの形 |
|---|---|---|---|
| 正社員 | お店 | お店 | 月給 |
| パート | お店 | お店 | 時給 |
| 業務委託 | お店 | お店 | 売上に応じて |
| 面貸し (シェアサロン) | ご本人 | ご本人 | 席代 |
図表①:4つの働き方と、お店が持つもの
※ 当店の場合です。金額や割合は、求人ページに書いています。
表を、上から下へ見てください。
下へ行くほど、お店が持つものが減っていきます。
うちが、いま正社員の求人を出していない理由は、ここにあります。
正社員は、お店が毎月同じ額を持ちつづける形です。それを無理なく続けられるところまで、お店の売上を育ててから募集する。そう決めました。
求人を止めたわけではありません。
お店がいま持てる形から、先に出しています。
つまり、働き方を用意するというのは、「お店が何を持って、何をご本人に任せるか」を決めることでした。
ここを決めないまま名前だけ並べると、見学に来てくださった方の質問に、答えられません。
面貸し(シェアサロン)には、大きく2つの形があります。
うちは、場所だけ貸す形にしました。
お店の予約サイトには載せません。お客様は、ご本人が連れてきてくださる前提です。
そのかわり、お店に払うのは席代だけ。売上からの歩合も、決済の手数料もいただきません。
正直に書くと、この形は、お客様がまだ少ない方には向きません。
席代は、お客様が0人の月でも同じだけかかるからです。そういう方には、業務委託から始めることをおすすめしています。
オーナーの方にお伝えしたいのは、順番です。
「条件を良くしよう」と考える前に、「集客は誰がやるか」を決めてください。
席代だけにできるのは、お店が集客を持たない形だからです。条件の良さだけを切り離すと、あとでお店が苦しくなります。
パート・業務委託・面貸し(シェアサロン)の3つで、求人の検索広告を出しました。
最初の8日間で、どんな言葉で探されたかを見ました。
| 探された言葉 | 押された回数 |
|---|---|
| シェアサロン 恵比寿/アイリスト シェアサロン/まつげ シェアサロン | 合わせて18回 |
| アイリスト 面貸し | 0回表示も0回 |
図表②:求人の検索広告で、押された言葉
※ 2026年8月9日〜16日の8日間。当店の求人の検索広告。
「面貸し」は、1回も表示されませんでした。
お店の側は、昔から「面貸し」と呼びます。私もそう呼んでいました。
でも、探している方が打っていたのは、「シェアサロン」でした。
そのとき、うちのサイトに「シェアサロン」という言葉は、1つもありませんでした。
同じものを用意しているのに、呼び方が違うだけで、届いていなかったことになります。
前の記事で、「経験者募集」は募集する側の言葉で、探す側の言葉ではなかった、と書きました。
同じことが、働き方の名前でも起きていました。
それ以来、うちでは
「面貸し(シェアサロン)」と、両方を書いています。
「面貸し」で探す方も、いなくなったわけではないからです。片方に決めずに、並べることにしました。
いま求人を出している3つの働き方は、知りたいことが違います。
1枚のページに3つを全部書くと、どなたにとっても「自分のことが少ししか書いていないページ」になります。
うちは、働き方ごとに1枚ずつ、求人ページを分けました。
広告も、探された言葉に合うページへ着くようにしています。「シェアサロン」で探した方が、パートの話から読むことはありません。
働き方は、入口で決めたら終わり、にはしていません。
お客様が増えてくると、合う形は変わります。
最初は時給で働いて、お客様がついたら売上に応じた形へ。もっと増えたら、席代だけの形へ。
入口を分けただけでなく、あいだを歩けるようにしておく。
これで、「いまの自分にはまだ早い」という方にも、最初の一歩を用意できます。
面貸し(シェアサロン)や業務委託を求人に足す前に、決めておいてよかったことを3つ書きます。
3つとも、答えに正解はありません。
決めていないことは、求人ページに書けません。書いていないことは、見学で食い違います。