うちのサロン見学は、30分〜1時間ほどです。
順番は決めてあります。先にお店を見ていただき、次にお話をうかがい、条件は最後。
そして、その場では決めていただきません。
見学を「面接」にしないために、前の日までに送る連絡と、当日やらないことを決めました。そのまま書きます。
この記事の内容
この記事は、求人で「何を数えるか」を書いた記事の続きです(→ Google広告で求人を出した2か月。問い合わせ3件、見学2件。電話の1件は、どの数字にも残らなかった)。うちは、求人の成果を見学の件数で数えています。今回は、その見学の日に何をしているかの話です。
うちの求人ページには、「見学だけでも大丈夫です」と書いています。
そう書いた以上、当日それを裏切らない。これが、いちばん最初に決めたことです。
見学に来てくださる方は、まだ決めていません。お店を見て、話を聞いて、それから考えたい方です。
そこでこちらが「見定める」空気を出すと、決まる話も決まらなくなります。
うちの見学は、まだ数えるほどの回数です。
回数が少ないからこそ、1回ずつ、やり方を紙に書いて直してきました。その型を、ここに書きます。
見学は、当日より前に始まっています。
日にちが決まったら、LINEで2通お送りします。
1通目は、日程が決まったとき。入れていることと、その理由です。
| 入れていること | 理由 |
|---|---|
| 最初に、担当者が名乗る | お店の名前のアカウントなので、名乗らないと、誰が返しているのか分かりません |
| 当日は2名でご案内します、と先に伝える | 当日いきなり2名出てくると、「面接だったのか」と身構えさせてしまいます |
| 「面接ではありません」「履歴書は不要です」「普段のお洋服で」 | 下げたハードルを、当日まで下げたままにするためです |
| うかがう質問は2つまで。番号を振る | 文の中に散らすと、片方だけ答えて終わってしまいます |
| 選択肢に「まだ決めていない」を入れる | 決めきれていない方を、入口で落とさないためです |
図表①:日程が決まったときの連絡に、入れていること
質問の2つは、お名前(苗字)と、気になっている働き方です。
働き方のほうは、「まだ決めていない」でも問題ありません、と書き添えています。当日、一緒に整理すればいいからです。
2通目は、前の日の夕方。
住所と、建物への入り方を、もう一度書きます。
前の日の通知を見ただけで場所が分かり、前のやりとりを遡らなくて済むようにするためです。
お返事は求めません。「ご予定が変わった場合も、遠慮なくご連絡ください」とだけ書きます。
当日は、30分〜1時間ほどです。
最初の30分で、ひととおり終わるように組んでいます。残りは、ご質問の時間です。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0〜3分 | お出迎え。「見学だけのつもりで大丈夫です」を、最初に言う |
| 3〜10分 | お店を見ていただく(席・半個室の仕切り・動線・消毒の設備) |
| 10〜18分 | お話をうかがう |
| 18〜27分 | 条件をお伝えする(うかがった内容に合わせて、絞って話す) |
| 27〜30分 | 次のステップ。ご質問 |
図表②:サロン見学の、最初の30分
※ ご質問が多いときは、合わせて1時間ほどになります。
大事なのは、順番です。
先に見せて、次に聞いて、条件は最後。
条件から入ると、面接になります。
見学に来る方がいちばん見たいのは、条件の表ではなく、自分が働くことになる席そのものです。だから、座る前にまず見ていただきます。
うかがうのは、その方に合う形を一緒に決めるためのことです。
いつ頃から、とお考えか
週に何日くらいか
曜日や時間帯のご希望
ふだんの施術メニュー
ご予約は、どうやって受けていらっしゃるか
話す割合は、相手が7、こちらが3を目安にしています。
条件は、求人ページとLINEで、もう読んでくださっています。こちらが長く話す理由がありません。
やることより、やらないことを先に決めました。
見学では、こちらが想定していなかったことを聞かれます。
そのとき、その場で考えて答えると、人によって答えが変わってしまいます。
前の方には「できます」と言い、次の方には「難しいです」と言う。小さなお店ほど、これが起きます。
うちは、見学の前に、「まだ決めていないこと」を紙に書き出しておきます。
そこに当たる質問が出たら、「確認して、ご連絡します」とお答えします。
その場で言い切るより、頼りなく見えるかもしれません。
でも、あとで変わる答えを言うほうが、ずっと信用を失います。
税や保険の扱いも同じです。専門の方に確かめていただく話なので、こちらからは言いません。
最初、見学用の紙には、条件をもう一度きれいに並べていました。
やってみて気づきました。
見学に来る方は、求人ページを全部読んでから来ています。同じ条件を紙で渡しても、二度手間でした。
そこで、紙の役割を変えました。
前
お店の条件を説明する紙
いま
その方のご希望を書き込んで、持ち帰っていただくメモ
プランの表に、その場で丸をつける。うかがった曜日や開始の時期を、書き込む。
お帰りのとき、手元に残るのは「お店の資料」ではなく、「自分の話が書いてあるメモ」です。
計算の欄も外しました。同じものが求人ページにあるからです。お金の話になったら、その場でページを開いて一緒に見ます。
見学の終わりに言うことは、決めてあります。
今日はありがとうございました。持ち帰って、ゆっくり考えてください
期限は切りません。ただ、「いつ頃までにお返事いただけそうですか」とだけ、うかがいます。
そして、その日のうちに、お話しした条件をLINEで文字にして送ります。
口頭で聞いた金額は、次の日には曖昧になるからです。比べて考えていただくには、手元に文字が要ります。
「その場で決めてもらわないと、逃げられるのでは」と思われるかもしれません。
うちは逆に考えています。
持ち帰って決めた方のほうが、長く続く。
これは考え方であって、まだ数字でお見せできるほどの実績はありません。それでも、急がせて決めていただくやり方は、取らないことにしています。