Googleのプロフィールから来る反応を、半年ぶん数えました。531回のうち442回、8割以上がルート検索でした。
ウェブサイトのクリックは67回、電話は22回、予約は0件です。
予約が0なのは、うちがGoogleの予約ボタンを使わず、ホットペッパーに送っているからです。
Googleのプロフィールは、予約を取る場所ではなく、すでに店を知っている人が場所を確かめる場所でした。
この記事の内容
Googleビジネスプロフィールの管理画面に「パフォーマンス」という項目があります。ここに、お客様がプロフィールの上で何をしたかが出ます。
2026年4月から9月までの半年ぶん(9月は月の途中)を出しました。
| お客様がしたこと | 回数 | 割合 |
|---|---|---|
| ルートのリクエスト | 442 | 83% |
| ウェブサイトのクリック | 67 | 13% |
| 通話 | 22 | 4% |
| 予約 | 0 | 0% |
| 合計 | 531 |
図表①:顧客による操作の内訳
月ごとに見るとこうなります。
| 月 | 合計 | ルート | サイト | 通話 |
|---|---|---|---|---|
| 4月 | 76 | 59 | 13 | 4 |
| 5月 | 91 | 80 | 7 | 4 |
| 6月 | 89 | 77 | 12 | 0 |
| 7月 | 93 | 73 | 13 | 7 |
| 8月 | 138 | 117 | 17 | 4 |
| 9月(途中) | 44 | 36 | 5 | 3 |
8月が突出しています。どの月も、ルートが7〜8割を占める形は変わりません。
数える前は、ウェブサイトのクリックがもっと多いと思っていました。プロフィールを見て、気になって、サイトを見にいく。そういう流れを想像していたからです。
実際は違いました。ほとんどが「道を調べる」動きです。
プロフィールを見た人の内訳も見てみました。
| どこで見られたか | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| Googleマップ(スマホ) | 2,045 | 50% |
| Google検索(パソコン) | 876 | 22% |
| Google検索(スマホ) | 632 | 16% |
| Googleマップ(パソコン) | 516 | 13% |
図表②:どこで見られているか
半分がスマホのマップです。
スマホでマップを開いて、店を探して、ルートを押す。これは「これから向かう人」か「近くまで来ている人」の動きです。店を探している段階の人ではありません。
ここは誤解されたくないので、先に書きます。
Googleには「予約ボタン」の仕組みがあります。プロフィールの上のほうに予約ボタンが出て、Googleの画面の中で予約が完結するものです。
うちは、これを入れていません。
入れていないので、Googleの画面の中で予約が発生しません。だから0件です。当たり前の0です。
「Googleビジネスプロフィールからは予約が来ない」という話ではありません。うちが、来る形にしていないだけです。
では、どこに送っているのか。実際の設定はこうなっています。
| 設定できる欄 | うちが入れているもの |
|---|---|
| ウェブサイト | ホットペッパービューティーのサロンページ |
| メニュー | ホットペッパービューティーのクーポンページ |
| オンライン予約リンク① | 楽天ビューティ |
| オンライン予約リンク② | ミニモ |
| 予約ボタン | 未導入 |
| SNS |
図表③:どこに何を入れているか
自社サイトは、1か所も入れていません。予約機能がないからです。自社サイトに送ると、そこからもう一度どこかへ飛ばすことになります。1クリック増えるぶん、途中で離脱します。
Googleの予約ボタンを入れていない理由は、2つあります。
Googleの画面の中で予約が完結するのは、一見よさそうに見えます。
ただ、初めての店を予約する人は、クーポンを見て、口コミを読んで、写真を見てから決めます。それが全部揃っている場所に送ったほうが、決まると考えました。
これは判断ではなく、制約です。
Googleの予約ボタンは、対応した予約システムと繋がっていないと出せません。うちが使っている予約の入口では、いまの形だと付けられません。
「やらない」と「できない」は別の話です。うちは両方でした。
同じ状況のサロンは多いはずです。まず確かめてほしいのは、自分の店が「やっていないだけ」なのか、「そもそも付けられない」のか。ここを分けないと、対策の置き場所を間違えます。
もうひとつ、管理画面には「ユーザーがビジネスを見つけた検索」という項目があります。どんな言葉で検索した人が、うちのプロフィールにたどり着いたかが出ます。
上位に出たのは、この7つの言葉です。
| 検索された言葉 | 回数 |
|---|---|
| calm | 489 |
| 恵比寿 まつ毛パーマ | 82 |
| (店の住所そのもの) | 82 |
| 恵比寿 マツエク | 46 |
| まつげパーマ | 44 |
| まつ毛パーマ | 27 |
| 眉毛サロン | 16 |
図表④:検索された言葉
1位の「calm」は489回。2位(82回)の6倍近くあります。
これは店の名前です。すでに店を知っている人が、名前で検索しています。3位の「住所そのもので検索」82回も同じです。住所を知っている人の動きです。上位2つを合わせると、他のどの言葉よりも多くなります。
つまり、Googleビジネスプロフィールは、新しいお客様を連れてくる入口としては働いていませんでした。知っている人が場所を確かめる受け皿として働いていた。
2章のルート83%と、きれいに合います。名前で調べて、道を見て、来る。これがうちのプロフィールで起きていることです。
※ 他店の名前で検索して、うちにたどり着いている人もいました。店名は出しません
入口として働いていないなら、手を抜いてもいいのか。そうは考えていません。
見つけたあとに離脱させないために、置ける情報は置いています。
| 項目 | いま |
|---|---|
| 説明文 | 747文字(上限750文字) |
| サービス | 60件(全件に価格と説明文) |
| 商品 | 25件 |
| 写真・動画 | 107点 |
| 口コミ | ★4.9/47件 |
| 口コミの返信率 | 100%(未返信0件) |
図表⑤:Googleに置いている情報
説明文は上限750文字に対して747文字。ほぼ使い切っています。サービスは60件すべてに価格と説明文を入れてあります。
返信率100%は、続けているから言える数字です。溜めると追いつかなくなるので、来たら返す、にしています。
足りていないところも書いておきます。外観の写真が1枚もありません。うちはビルの5階で、外から店が見えないためです。ただ、初めて来る人にとっては「この建物で合っているか」の手がかりになるはずなので、ここは埋めるべきところです。
Googleビジネスプロフィールには「最新情報」という投稿の枠があります。うちは、ここに毎日自動で投稿を出しています。
曜日ごとに、出す内容を決めてあります。たとえば週末の2日はこうです。
| 曜日 | テーマ |
|---|---|
| 土 | 週末来店促進・セット訴求 |
| 日 | 来週予約促進・セット訴求 |
図表⑥:曜日別の投稿テーマ/週末の2日の例
毎日手で投稿するのは、続きません。続かないものは、仕組みにするしかない、という判断です。
仕組みの中身は、この記事では書きません。同じやり方を他の店がそのまま真似できる形ではないからです。ここは「毎日出ている」という事実までにします。
この仕組みは、最初はサービスとして売るつもりで作りました。
そのためには、Googleが用意している正規の入口(Google Business Profile API)を使う必要があります。申請しました。
2026年6月15日、却下の連絡が来ました。
内容は2つです。
理由の詳細は書かれていませんでした。再申請の道は残っています。
Googleの判断について、どうこう言うつもりはありません。基準があって、こちらが通らなかった。それだけです。
ただ、この時点で「Googleの許可が要る商品は作れない」ことがはっきりしました。
そこで作り直したのが、許可が要らない形です。お客様が3つ選ぶと口コミの文章ができて、お客様自身がGoogleに貼る。店側もサービス側も、Googleの中に自動で書き込みません。だからGoogleの許可は要りません。
断られたから、設計を変えた。順番はそういう順番でした。
口コミAIの仕組みは、別の記事に書きました(→ うちの受付台に置いてあるもの)。
「Googleビジネスプロフィールから予約が来ない」と言う前に、自分の店が何回押されていて、どこを押されているかを見てください。管理画面に全部出ています。