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うちの受付台に置いてあるもの

Google口コミを、お客様が文字を打たずに書ける形にした

受付カウンターに置いたスタンドポップのイラスト
先に結論

口コミが書かれないのは、お客様が面倒だからではありません。何を書けばいいか分からないからです。

うちは、受付台のQRを読むと、3つの質問に答えるだけで文章ができる形にしました。入力は1文字もありません。

ただし、置いただけでは使われません。お帰りのときに、声をかけています。

置いてあるものと、言っている言葉を、そのまま出します。

相談者
相談者口コミをお願いしても、書いてもらえないんです。POPも作って、レジの横に置いてあるんですけど。
阿部
阿部置いてあるだけだと、たぶん動きません。うちも同じでした。変えたのは2つです。お客様が文字を打たなくて済む形にしたことと、お帰りのときに必ず声をかけるようにしたこと。置いてあるものも、言っている言葉も、そのまま出します。

この記事の内容

  1. うちの受付台に置いてあるもの
  2. お客様がやること ― 3つ選んで、貼るだけ
  3. 質問はこの3つにしています
  4. 選択肢に何を並べるかで、集まる口コミの中身が変わる
  5. 置いただけでは、増えません
  6. 出てきた文章は、こうなります
  7. 投稿は、お客様が読んでからです
  8. 同じことを始めるのに要るもの
  9. これから測ること

1. うちの受付台に置いてあるもの

A4のポップを1枚、受付台に立てています。

書いてあるのはこれだけです。

CALM TOKYO 恵比寿店の受付台に置いているGoogleクチコミ投稿のお願いポップ。QRコードと投稿3ステップが書かれている
図表①:実際のポップ

ポップ自体は、特別なものではありません。どこの店にもあります。うちが変えたのは、QRを読んだ先です。

2. お客様がやること ― 3つ選んで、貼るだけ

QRを読むと、最初にこの画面が出ます。

CALM TOKYO 恵比寿店

本日はご来店ありがとうございました。
3つの質問に答えるだけで、クチコミの文章ができます。
ゼロから書く必要はありません。

  1. あてはまるものを選ぶ
  2. AIが文章の下書きをつくる
  3. 確認して、そのまま投稿

はじめる30秒ほどで終わります。

「ゼロから書く必要はありません」と「30秒ほどで終わります」を、押す前に見えるところに置いてあります。ここで身構えられたら、その先に進みません。

あとは3画面です。

  1. 今日は何を利用しましたか
  2. 来店前、どんなことが気になっていましたか
  3. よかったところはどこですか
QRを読むと最初に出る画面。3つの質問に答えるだけでクチコミの文章ができると書かれている
はじめの画面
質問1「今日は何を利用しましたか」の画面。まつげパーマ&アイブロウなど6つの選択肢
質問1
質問2「来店前、どんなことが気になっていましたか」の画面
質問2
質問3「よかったところはどこですか」の画面
質問3
できあがった文章が表示された画面
できあがった文章

図表②:実際の画面(5枚)

※ 画面は横にスクロールできます

入力欄はありません。文字は1文字も打ちません。お客様がやるのは、当てはまるものを押すことと、出てきた文章を読むことだけです。

各質問で3つまで選べます。全部選ばなくても進めます。

3. 質問はこの3つにしています

質問は3つで固定しています。増やせば文章は詳しくなりますが、増やすほど途中でやめられます。会計の場ですから、画面に5つも6つも質問が並んだ時点で閉じられます。

書かれなかった口コミは、質がゼロです。だから3つで止めました。

そのうえで、選択肢の中身は自分の店に合わせて決められます。うちは今こうしています。

今日は何を利用しましたか(6つ)

選択肢
まつげパーマ&アイブロウ
まつげパーマ
アイブロウ(眉毛)
まつげエクステ
パリジェンヌラッシュリフト
ハリウッドブロウリフト

来店前、どんなことが気になっていましたか(6つ)

選択肢
目が小さく見えるのが気になっていた
まつげが下向きだった
メイクに時間がかかっていた
以前のサロンで持ちが悪かった
眉の形が決まらなかった
特に困っていませんでした

よかったところはどこですか(11)

選択肢
半個室で落ち着く仕上がりが好み
また来たい左右がそろっている
顔が明るく見える施術中が楽だった
提案がわかりやすいもちの説明があった
店内がきれい予約が取りやすい
料金がわかりやすい

図表③:自店の選択肢一覧

4. 選択肢に何を並べるかで、集まる口コミの中身が変わる

ここが、いちばん考えたところです。

選択肢は、お客様が押せるものしか出てきません。つまり選択肢に入れていない言葉は、1件も集まりません。

だから、こう決めました。

店が言いたいことではなく、お客様が実際に言っていた言葉を並べる。

分かりやすいのが2つ目の質問です。「まつげが下向きだった」「以前のサロンで持ちが悪かった」。これは店側の言い方ではありません。予約のときや、施術中に、お客様がそのまま口にしている言葉です。

店側の言葉で書くと、こうなります。

店の言葉お客様の言葉
カールの角度が合っていなかったまつげが下向きだった
リペアサイクルが短い以前のサロンで持ちが悪かった
骨格に沿ったデザイン眉の形が決まらなかった

図表③-2:店の言葉とお客様の言葉

左を並べると、お客様は自分のことだと思いません。押されません。

1つ目の質問にも同じ考えを入れています。「アイブロウ(眉毛)」と、両方の書き方を1つの選択肢に入れてあります。同じ施術でも、人によって呼び方が違うからです。この話は別の記事に書きました(→ ホットペッパーで「眉毛」と検索したら、うちは58位だった)。

3つ目の「半個室で落ち着く」も、うちにしか入れられない選択肢です。どこの店にも当てはまる言葉だけ並べると、どこの店にも当てはまる口コミしか集まりません。

5. 置いただけでは、増えません

ここが本題です。

ポップは置いてあります。道具も用意しました。それでも、お客様は自分から「口コミ書きます」とは言いません。

言うわけがないんです。会計中ですから。

置いてあるものが使われるまでには、掛け算が4回あります。

1
ポップが視界に入る
2
読む
3
書こうと思う
4
その場でQRを読む

4回も掛けたら、残るのはごくわずかです。

声をかけると、最初の3つが飛びます。

うちが言っていること

お帰りのときに、ポップを見せながらこう言っています。

阿部
阿部お帰りの際に、口コミ投稿のご協力をお願いします。こちらのQRコードから読み取っていただいて、3クリックで投稿が完了します。ぜひご協力ください。

図表④:声をかけるタイミングと、言っていること

ポップを読み上げながら説明する形です。だから受付台に置いてあります。手に取って見せられる位置でないと、この言い方ができません。

ポイントは「3クリックで完了します」を必ず言うことです。お客様が身構えるのは「文章を書かされる」と思ったときなので、そこを先に消します。

6. 出てきた文章は、こうなります

実際に、うちの画面で作ってみた文章です。

選んだのは「まつげパーマ&アイブロウ」「まつげが下向きだった」「眉の形が決まらなかった」「半個室で落ち着く」「仕上がりが好み」「また来たい」。

恵比寿でまつげパーマを受けました。下向きだったまつげが立ち上がり、眉の形も整って仕上がりが好みです。半個室という落ち着いた空間での施術で、リラックスしながら過ごすことができました。眉毛の形が決まらなかったことが気になっていたのですが、こちらの希望をしっかり聞いてくれて、バランスの良い仕上がりになったので満足しています。また来たいと思います。

図表⑤:できあがった文章

見てほしいのは、選んだ言葉が全部そのまま入っていることです。「下向き」「眉の形」「半個室」。

「ありがとうございました。また来ます」だけの口コミが100件あっても、この店が何をする店で、どんな人が来ているのかは伝わりません。選択肢を悩みの言葉にしておくと、そこが残ります。

冒頭に「恵比寿で」と地名が入るのも、意図してそうなる形にしています。

7. 投稿は、お客様が読んでからです

出てきた文章を、こちらから自動でGoogleに送ることはしません。

お客様が読んで、自分で貼ります。ひと手間増えますが、ここは削っていません。

理由は単純で、読まない仕組みにすると、事実と違う文章が載るからです。選んでいないことが文章に混ざることがあります。誰も読まないまま投稿されたら、店のページに身に覚えのない文章が増えていきます。

口コミが増えても、中身が違っていたら意味がありません。

お客様が読めば気づきます。違えば「別の文章を作る」を押せば、また新しいものが出てきます。文章を直接書き換えることもできます。

中身を決めるのは、最後までお客様です。

8. 同じことを始めるのに要るもの

要るもの補足
ポップ1枚QRコード入り。手書きでも構いません
Googleのクチコミ投稿URLGoogleビジネスプロフィールから取れます
選択肢のセットお客様が実際に言っている言葉で
声をかける人ここが抜けると、全部止まります

図表⑥:用意するものチェックリスト

上の3つは1日で揃います。4つ目だけが、毎日続く仕事です。

9. これから測ること

うちがこれから記録しようとしているのは、2つです。

分けて数えないと、どこで止まっているか分かりません。

声をかけた数が少ないなら、店の運用の問題です。声はかけているのに投稿が増えないなら、その先で止まっています。打ち手がまったく変わります。

「仕組みがあること」と「使われていること」は、別のことです。うちは今、そこを数え始めたところです。

まとめ

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。この記事に出てくるものは、すべて自店で実際に使っているものです。
記事では実数を丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

この記事で使っている仕組み

口コミAI

お客様が3つ選ぶだけで、Googleの口コミの文章ができます。選択肢は店ごとに変えられます。

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