CATEGORY 01集客

ホットペッパーで「眉毛」と検索したら、
うちは58位だった

スマートフォンでサロンの検索一覧を見ている手元のイラスト
先に結論

同じ意味の言葉でも、検索する言葉が変われば順位はまったく違いました。

うちは「アイブロウ」で3位、「眉毛」で58位です。ヒット件数はどちらも190件前後で、対象になっている店の数はほぼ同じでした。

エリア一覧では160〜287位(掲載306件)。それでも言葉で探されると3位に出ます。

「一覧で下のほうだから来ない」と決める前に、自店がどの言葉で何位かを数えるところからでした。

相談者
相談者ホットペッパーに出しているのに、新規が増えないんです。うちはエリアで下のほうだから、もう仕方ないのかなと思っていて。
阿部
阿部うちも同じでした。エリア一覧だと160位より下です。ただ、一覧の順位と、言葉で検索したときの順位は別物でした。12日間で8回、同じやり方で数えてみて分かったことをそのまま出します。数え方も書くので、同じことは自分の店でもできます。

この記事の内容

  1. うちの実測 ― 5つの言葉で何位だったか
  2. 「アイブロウ」3位、「眉毛」58位 ― 表記を数えたら分かれていた
  3. エリア一覧の順位と、言葉の順位は別物だった
  4. エリアで実際に検索されている言葉を3ヶ月ぶん見た
  5. 検索の4〜5割は「A&B」の掛け合わせだった
  6. これを見て、うちが「今はやらない」と決めた理由
  7. 自分の店で数える手順(15分)
  8. 数える前に決めておくこと

1. うちの実測 ― 5つの言葉で何位だったか

恵比寿・広尾エリアで、5つの言葉をそれぞれ検索して、自店が何番目に出てくるかを数えました。2026年8月14日から8月25日まで、計8回です。未ログインの状態で、画面を目で数えています。

検索した言葉順位ヒット総数何ページ目
アイブロウ3位185件1ページ目
まつ毛パーマ24位175件2ページ目
まつげパーマ27位175件2ページ目
恵比寿37→38位306件2ページ目
眉毛58位191件3ページ目

図表①:5つの言葉の順位表

8回のうち7回は、5つとも1つも動きませんでした。動いたのは8月25日の「恵比寿」だけで、37位から38位へ1つ下がっています。上に1店入ってきて、押し下げられた形です。

測る前は、順位はもっと日々動くものだと思っていました。実際は、ほとんど動きませんでした。動かないと分かったこと自体が収穫で、だから今はこの計測を続けていません。傾向をつかむための計測で、ずっと続けるものではなかった、という結論です。

そして、この表でいちばん目を引くのが1行目と5行目です。

2.「アイブロウ」3位、「眉毛」58位 ― 表記を数えたら分かれていた

「アイブロウ」と「眉毛」は、お客様からすれば同じ意味です。ヒット件数も185件と191件で、対象になっている店の数はほぼ同じでした。それでも3位と58位、55位の差がついています。1ページ目と3ページ目です。

58位を見たときは、正直に「低いな」と思いました。クーポンにも入れているつもりだったからです。

そこで、自店のページに実際に何と書いてあるのかを数えました。サロンTOP、クーポン全3ページ、メニュー、スタッフページを全部です。

表記出現数主に出てくる場所
眉毛47サロン名・カナ・キャッチ・紹介文・営業時間
アイブロウ92クーポン名・メニュー名
眉(単独)38美眉・自眉・眉WAX・眉セット
まゆげ18メニュー名の併記

図表②:表記の出現数

数えて分かったのは、言葉が上下できれいに分かれていたことです。

そして、クーポン名の見える本文に「眉毛」が入っているものは0件でした。1件だけ引っかかったものも、[恵比寿/眉毛] という角カッコの中のタグで、お客様が読む文章としては出ていません。

「クーポンにも入れている」というのは、自分の思い込みでした。入れていたのは上段だけで、下段には1件も入っていなかった、というのが実際です。

ここで正直に書いておきます。順位が決まる仕組みは公開されていないので、これが原因だとは言えません。言えるのは、「眉毛」58位・「アイブロウ」3位という順位の差と、上段と下段で言葉が分かれていたことが、符合していたというところまでです。

確かめる方法はあります。クーポン名を変えて、同じ手順で測り直すことです。それは6章に書きます。

3. エリア一覧の順位と、言葉の順位は別物だった

同じ日に、エリア一覧(ネイル・まつげサロン)で自店が何番目にいるかも数えました。160位から287位です。掲載は306件なので、下から数えたほうが早い位置にいます。

その同じ日に、「アイブロウ」で検索すると3位でした。

エリア一覧

160〜287位

掲載306件

同じ日・同じ店

「アイブロウ」で検索

3位

185件

図表③:一覧での位置と、検索での位置

つまり、一覧を上から順に見ていく人にはまず見つかりません。でも、言葉を打って探す人には1ページ目の3番目に出ています。同じ店の、同じ日の話です。

「一覧で下のほうだから見つけてもらえない」は、一覧を見る人にだけ当てはまる話でした。

ついでに書くと、一覧から来たお客様と、検索から来たお客様に、店頭で違いを感じたことはありません。来店後の会話や、予約の入り方に差は出ていません。来る経路が違うだけです。

4. エリアで実際に検索されている言葉を3ヶ月ぶん見た

自店が何位かの次に見たのが、そもそもどの言葉が打たれているかです。ホットペッパーのフリーワード検索ランキングを、2026年6月・7月・8月の3ヶ月ぶん並べました。

見て分かったのは2つです。

1つめ。上位5つは動きません。
まつげパーマ、マツエク、眉毛、LED、パリジェンヌ。この5つは、10代から50代まで全世代で3ヶ月間まったく動きませんでした。ここを見ても、打ち手の材料にはなりません。見るなら11位以下です。

2つめ。総称の言葉が下がって、中身の言葉が上がっていました。

1ヶ月の変化なら、たまたまかもしれません。3ヶ月続けて同じ向きに動いているので、傾向として見ています。

5. 検索の4〜5割は「A&B」の掛け合わせだった

同じランキングで、打たれた言葉が単語ひとつなのか、2つ以上の掛け合わせなのかも数えました。

年代6月7月8月
10代50%53%53%
20代43%43%47%
30代33%37%40%
40代37%43%40%
50代40%40%43%

図表④:掛け合わせ比率の推移

どの年代でも、打たれた言葉の4割から5割が掛け合わせでした。しかも20代・30代・50代は3ヶ月で上がっています。

分かりやすい例が「フラットラッシュ」です。単体では平均9.0位 → 10.8位 → 11.0位と3ヶ月続けて下がりましたが、「フラットラッシュ&マツエク」の形では15.8位 → 15.0位 → 14.2位と3ヶ月続けて上がりました。同じ言葉でも、単体か掛け合わせかで逆に動いています。

自店のクーポン名を見ると、掛け合わせの形になっていたのは75件中25件(33%)、メニュー名は63件中28件(44%)でした。半分以上が単語ひとつです。打たれている言葉の4〜5割が掛け合わせなら、そこには当たっていないことになります。

もうひとつ、数えていて気づいたことがあります。クーポン名は36文字が上限ですが、75件のうち18件が36文字ちょうど、平均で34.3文字でした。上限の95%まで使い切っています。つまり、新しい言葉を足す余白はもうありません。入れるなら、何かを削って入れ替えることになります。

6. これを見て、うちが「今はやらない」と決めた理由

ここまで数えて、言葉の対策が要ることははっきりしました。やることも具体的に見えています。

広告費はかかりません。書き換えるだけです。

それでも、今はやっていません。

理由は、新規が月20名前後でコンスタントに取れているからです。困っていない状態で店の表記を全部いじると、もし数字が動いたときに、何が効いて何が効かなかったのかが分からなくなります。

そのかわり、いつやるかの線を先に決めました。

見る数字着手する線
ホットペッパー経由の新規数月20名を2ヶ月続けて下回ったら
サロン情報のPVプラン変更後の平均を基準に、そこを割ったら
新規1名あたりのPV100を超えたら(同じ人数を取るのに、余計に見られる必要が出てきた合図)

3つめは補足が要ります。PVが減っても新規が減っていないなら、問題ありません。困るのは、PVは変わらないのに新規が減るときや、同じ人数を取るのに前より多くの露出が要るようになったときです。だから、PVと新規数を割り算した数字を見ています。

この線を引けたのには理由があって、うちは同じ時期に掲載プランを下げています。ライト(88,000円)からライトS(55,000円)です。これとは別にシステム利用料などがかかります。掲載料はエリアによって違うので、金額そのものより「1つ下げた」という事実のほうを見てください。

サロン情報のPVは半分近くまで落ちましたが、新規の人数は20名前後のまま変わりませんでした。

ただ、これをプラン変更の結果だとは言えません。同じ月にGoogle広告を本格的に回し始めているからです。問診票の「当店を知ったきっかけ」をまだ集計できていないので、ホットペッパー経由なのか広告経由なのかを分けられていません。どちらの効果かは分けられない、というのが今の正直なところです。(プラン変更の詳しい数字は、別の記事で扱います)

言えるのは、プランを下げても新規の人数は落ちなかったということと、だからこそ今は表記をいじる時期ではない、と判断したことです。

7. 自分の店で数える手順(15分)

特別なツールは要りません。順番だけ守れば、同じことができます。

1
未ログインの新しいウィンドウを開き直す。「最近見たサロン」が表示されていたら、やり直してください。過去に見た店が結果に混ざります
2
エリアを固定して、一覧の順位を数える。掲載件数も一緒に記録します。件数が変われば、順位の意味も変わります
3
検索窓から言葉を入れて、順位を数える。URLを直接書き換えるのはやめてください。実際のお客様と違う画面になります
4
自店のページを開くのは最後。先に開くと、その後の結果が変わります
5
言葉は5つまで。毎回同じ言葉で。増やすと続きません。比べられなくなります
日付時間検索した言葉順位ヒット総数

図表⑤:記録用の表

数えるのは、前後の店を含めて2〜3ページぶんで十分です。自店が何番目かだけ分かればいい話なので、全部は見なくて構いません。

8. 数える前に決めておくこと

ひとつだけ、先に決めておいたほうがいいことがあります。測る時間帯です。

うちは固定しないまま始めてしまい、同じ日のエリア一覧で朝160位、夕方287位という差が出ました。127位の差です。これは順位が変動したというより、測る条件を揃えていなかっただけです。

朝でも夜でも構いません。毎回同じ時間に測る、と決めるところからです。

数字を比べるときに、期間と分母をそろえる話は、数字のまとめに書きました(→ サロンの数字で、毎月見ているのはこの表だけ。売上の前に、稼働率・リピート率・来店周期を見る)。

まとめ

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。この記事に出てくる数字は、すべて自店の管理画面と、実際に画面を数えたものです。
記事では実数を丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

サロンの数字の見方について、
30分の無料相談をしています。

順位の数え方、どの数字を見るか、いつ動くかの線引きについて、
自店のケースで話します。

LINEで相談する