同じ意味の言葉でも、検索する言葉が変われば順位はまったく違いました。
うちは「アイブロウ」で3位、「眉毛」で58位です。ヒット件数はどちらも190件前後で、対象になっている店の数はほぼ同じでした。
エリア一覧では160〜287位(掲載306件)。それでも言葉で探されると3位に出ます。
「一覧で下のほうだから来ない」と決める前に、自店がどの言葉で何位かを数えるところからでした。
この記事の内容
恵比寿・広尾エリアで、5つの言葉をそれぞれ検索して、自店が何番目に出てくるかを数えました。2026年8月14日から8月25日まで、計8回です。未ログインの状態で、画面を目で数えています。
| 検索した言葉 | 順位 | ヒット総数 | 何ページ目 |
|---|---|---|---|
| アイブロウ | 3位 | 185件 | 1ページ目 |
| まつ毛パーマ | 24位 | 175件 | 2ページ目 |
| まつげパーマ | 27位 | 175件 | 2ページ目 |
| 恵比寿 | 37→38位 | 306件 | 2ページ目 |
| 眉毛 | 58位 | 191件 | 3ページ目 |
図表①:5つの言葉の順位表
8回のうち7回は、5つとも1つも動きませんでした。動いたのは8月25日の「恵比寿」だけで、37位から38位へ1つ下がっています。上に1店入ってきて、押し下げられた形です。
測る前は、順位はもっと日々動くものだと思っていました。実際は、ほとんど動きませんでした。動かないと分かったこと自体が収穫で、だから今はこの計測を続けていません。傾向をつかむための計測で、ずっと続けるものではなかった、という結論です。
そして、この表でいちばん目を引くのが1行目と5行目です。
「アイブロウ」と「眉毛」は、お客様からすれば同じ意味です。ヒット件数も185件と191件で、対象になっている店の数はほぼ同じでした。それでも3位と58位、55位の差がついています。1ページ目と3ページ目です。
58位を見たときは、正直に「低いな」と思いました。クーポンにも入れているつもりだったからです。
そこで、自店のページに実際に何と書いてあるのかを数えました。サロンTOP、クーポン全3ページ、メニュー、スタッフページを全部です。
| 表記 | 出現数 | 主に出てくる場所 |
|---|---|---|
| 眉毛 | 47 | サロン名・カナ・キャッチ・紹介文・営業時間 |
| アイブロウ | 92 | クーポン名・メニュー名 |
| 眉(単独) | 38 | 美眉・自眉・眉WAX・眉セット |
| まゆげ | 18 | メニュー名の併記 |
図表②:表記の出現数
数えて分かったのは、言葉が上下できれいに分かれていたことです。
そして、クーポン名の見える本文に「眉毛」が入っているものは0件でした。1件だけ引っかかったものも、[恵比寿/眉毛] という角カッコの中のタグで、お客様が読む文章としては出ていません。
「クーポンにも入れている」というのは、自分の思い込みでした。入れていたのは上段だけで、下段には1件も入っていなかった、というのが実際です。
ここで正直に書いておきます。順位が決まる仕組みは公開されていないので、これが原因だとは言えません。言えるのは、「眉毛」58位・「アイブロウ」3位という順位の差と、上段と下段で言葉が分かれていたことが、符合していたというところまでです。
確かめる方法はあります。クーポン名を変えて、同じ手順で測り直すことです。それは6章に書きます。
同じ日に、エリア一覧(ネイル・まつげサロン)で自店が何番目にいるかも数えました。160位から287位です。掲載は306件なので、下から数えたほうが早い位置にいます。
その同じ日に、「アイブロウ」で検索すると3位でした。
エリア一覧
160〜287位
掲載306件
「アイブロウ」で検索
3位
185件
図表③:一覧での位置と、検索での位置
つまり、一覧を上から順に見ていく人にはまず見つかりません。でも、言葉を打って探す人には1ページ目の3番目に出ています。同じ店の、同じ日の話です。
「一覧で下のほうだから見つけてもらえない」は、一覧を見る人にだけ当てはまる話でした。
ついでに書くと、一覧から来たお客様と、検索から来たお客様に、店頭で違いを感じたことはありません。来店後の会話や、予約の入り方に差は出ていません。来る経路が違うだけです。
自店が何位かの次に見たのが、そもそもどの言葉が打たれているかです。ホットペッパーのフリーワード検索ランキングを、2026年6月・7月・8月の3ヶ月ぶん並べました。
見て分かったのは2つです。
1つめ。上位5つは動きません。
まつげパーマ、マツエク、眉毛、LED、パリジェンヌ。この5つは、10代から50代まで全世代で3ヶ月間まったく動きませんでした。ここを見ても、打ち手の材料にはなりません。見るなら11位以下です。
2つめ。総称の言葉が下がって、中身の言葉が上がっていました。
1ヶ月の変化なら、たまたまかもしれません。3ヶ月続けて同じ向きに動いているので、傾向として見ています。
同じランキングで、打たれた言葉が単語ひとつなのか、2つ以上の掛け合わせなのかも数えました。
| 年代 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|
| 10代 | 50% | 53% | 53% |
| 20代 | 43% | 43% | 47% |
| 30代 | 33% | 37% | 40% |
| 40代 | 37% | 43% | 40% |
| 50代 | 40% | 40% | 43% |
図表④:掛け合わせ比率の推移
どの年代でも、打たれた言葉の4割から5割が掛け合わせでした。しかも20代・30代・50代は3ヶ月で上がっています。
分かりやすい例が「フラットラッシュ」です。単体では平均9.0位 → 10.8位 → 11.0位と3ヶ月続けて下がりましたが、「フラットラッシュ&マツエク」の形では15.8位 → 15.0位 → 14.2位と3ヶ月続けて上がりました。同じ言葉でも、単体か掛け合わせかで逆に動いています。
自店のクーポン名を見ると、掛け合わせの形になっていたのは75件中25件(33%)、メニュー名は63件中28件(44%)でした。半分以上が単語ひとつです。打たれている言葉の4〜5割が掛け合わせなら、そこには当たっていないことになります。
もうひとつ、数えていて気づいたことがあります。クーポン名は36文字が上限ですが、75件のうち18件が36文字ちょうど、平均で34.3文字でした。上限の95%まで使い切っています。つまり、新しい言葉を足す余白はもうありません。入れるなら、何かを削って入れ替えることになります。
ここまで数えて、言葉の対策が要ることははっきりしました。やることも具体的に見えています。
広告費はかかりません。書き換えるだけです。
それでも、今はやっていません。
理由は、新規が月20名前後でコンスタントに取れているからです。困っていない状態で店の表記を全部いじると、もし数字が動いたときに、何が効いて何が効かなかったのかが分からなくなります。
そのかわり、いつやるかの線を先に決めました。
| 見る数字 | 着手する線 |
|---|---|
| ホットペッパー経由の新規数 | 月20名を2ヶ月続けて下回ったら |
| サロン情報のPV | プラン変更後の平均を基準に、そこを割ったら |
| 新規1名あたりのPV | 100を超えたら(同じ人数を取るのに、余計に見られる必要が出てきた合図) |
3つめは補足が要ります。PVが減っても新規が減っていないなら、問題ありません。困るのは、PVは変わらないのに新規が減るときや、同じ人数を取るのに前より多くの露出が要るようになったときです。だから、PVと新規数を割り算した数字を見ています。
この線を引けたのには理由があって、うちは同じ時期に掲載プランを下げています。ライト(88,000円)からライトS(55,000円)です。これとは別にシステム利用料などがかかります。掲載料はエリアによって違うので、金額そのものより「1つ下げた」という事実のほうを見てください。
サロン情報のPVは半分近くまで落ちましたが、新規の人数は20名前後のまま変わりませんでした。
ただ、これをプラン変更の結果だとは言えません。同じ月にGoogle広告を本格的に回し始めているからです。問診票の「当店を知ったきっかけ」をまだ集計できていないので、ホットペッパー経由なのか広告経由なのかを分けられていません。どちらの効果かは分けられない、というのが今の正直なところです。(プラン変更の詳しい数字は、別の記事で扱います)
言えるのは、プランを下げても新規の人数は落ちなかったということと、だからこそ今は表記をいじる時期ではない、と判断したことです。
特別なツールは要りません。順番だけ守れば、同じことができます。
| 日付 | 時間 | 検索した言葉 | 順位 | ヒット総数 |
|---|---|---|---|---|
図表⑤:記録用の表
数えるのは、前後の店を含めて2〜3ページぶんで十分です。自店が何番目かだけ分かればいい話なので、全部は見なくて構いません。
ひとつだけ、先に決めておいたほうがいいことがあります。測る時間帯です。
うちは固定しないまま始めてしまい、同じ日のエリア一覧で朝160位、夕方287位という差が出ました。127位の差です。これは順位が変動したというより、測る条件を揃えていなかっただけです。
朝でも夜でも構いません。毎回同じ時間に測る、と決めるところからです。
数字を比べるときに、期間と分母をそろえる話は、数字のまとめに書きました(→ サロンの数字で、毎月見ているのはこの表だけ。売上の前に、稼働率・リピート率・来店周期を見る)。
順位の数え方、どの数字を見るか、いつ動くかの線引きについて、
自店のケースで話します。