CATEGORY 01集客

LINEミニアプリと公式LINEの自動配信7種類。
再来を決めていたのは、月1回の失客リストだった

テーブルに置かれたスマートフォンの通知一覧と、チェックの付いたリストのイラスト
先に結論

公式LINEを入れ、POSと連携して自動配信を7種類動かしています。登録は来店したその場で案内していて、ほぼ全員。

それでも、7月に来店した150人のうち56人が、3か月たっても戻っていません。

戻ってきた割合は、固定のお客様が8割以上。固定になる前の方は3割に届きませんでした。

配信は、すでに通っている方にしか効いていない。うちの数字を全部出します。

この記事の内容

  1. 公式LINEは、帰り際ではなく来店したその場で案内する
  2. 自動配信は7種類。いつ、何をきっかけに飛ぶのか
  3. それでも、150人のうち56人が戻っていない
  4. 戻るかどうかは、固定になる前で決まっていた
  5. 毎月1回、失客リストを会議に出す
  6. これから公式LINEを入れる方へ

1. 公式LINEは、帰り際ではなく来店したその場で案内する

うちが使っているのは、友だち追加ではなくLINEミニアプリです。予約も会員証もLINEの中で完結します。

案内するタイミングを、来店したその場に決めています。帰り際ではありません。

理由は単純で、帰り際だと「あとで登録しますね」になって、そのまま終わるからです。
その場で画面を開いてもらえば、その日のうちに終わります。いまはほぼ全員が登録してくださっています。

お客様が来なくなる理由は、ほとんどの場合、不満ではありません。なんとなく忘れていた、だけです。
だから、忘れられないための接点を先に確保しておく。ここまでが「攻め」の話です。

ただ、ここで安心してしまうのが落とし穴でした。

2. 自動配信は7種類。いつ、何をきっかけに飛ぶのか

POS(サロンアンサー)と連携して、実際に動かしている配信です。

配信の種類きっかけ配信時刻
来店お礼来店後10:30
来店お礼(口コミ投稿のお願い)来店後20:00
来店お礼(前回の来店から約2ヶ月)前回来店から約2ヶ月20:00
来店促進対象条件に入ったとき10:30
来店喚起対象条件に入ったとき10:30
予約日通知予約日の前10:30
誕生日お祝い誕生月20:00

図表①:うちが動かしている自動配信
※ ネット予約から来られたお客様には別の設定が用意されているため、設定の行数としては11本あります。種類で数えると7つです。
※ アプリプッシュとメールの両方が対象になる場合は、アプリプッシュが優先されます。

ここでお伝えしたいのは、文面ではなく間隔の決め方です。

よく見かけるのは「30日後・60日後・90日後」のような刻みですが、うちは「約2ヶ月」にしています。
まつげパーマと眉毛の、うちのお客様の周期がそこだからです。

日数は、一般的な数字ではなく、自店のメニューの周期で決めてください。

ここがずれていると、早すぎて急かす配信か、遅すぎて手遅れの配信になります。

3. それでも、150人のうち56人が戻っていない

7種類が全員に飛んでいる状態で、実際どうなったか。

2026年7月に来店された150人を、3か月追いました。56人が、まだ戻っていません。

内訳を見ると、はっきり分かれていました。

3か月後に戻ってきた割合
固定のお客様8割以上
固定になる前のお客様3割に届かない

図表②:3か月後に戻ってきた割合
出典:POS(サロンアンサー)のリピート率分析表(2026年7月度/10月1日時点)。

自動配信7種類は、この150人全員に、同じように飛んでいます。

それでも、固定になる前の方は7割が戻っていませんでした。

2点、正直に書いておきます。

1
これは10月1日時点の数字です。7月に来られた方が、11月や12月に戻ってくることはあります。確定した数字ではありません。
2
「失客」はあくまで集計上の区分です。実際、失客に入っていた方の中に、すでに次回予約が入っている方が何人かいました。機械の判定と、現場で見えているものは一致しません。だからリストは、人が見る必要があります。

4. 戻るかどうかは、固定になる前で決まっていた

図表②で差がついたのは、1か所だけでした。固定になったかどうかです。

固定のお客様には、配信が効いています。
固定になる前の方には、効いていません。

考えてみれば、当たり前でした。

配信は「思い出してもらう」ための仕組みです。
思い出すには、先に覚えていないといけません。1回しか来ていない方にとって、うちはまだ「先月行ったお店」ですらない。
その状態に通知だけ届いても、動く理由になりません。

つまり、配信で埋められる区間と、埋められない区間がある。

埋められないほうは、配信の設定をいじっても変わりません。
接客と、次回のご提案に戻ります。技術の話でも、ツールの話でもありませんでした。

ここは、インスタ広告が止まったときに気づいたことと同じでした(→ インスタ広告のアカウントが制限されて113日。審査リクエストのボタンは、押せるのに入力欄が出ない)。
1つの仕組みに寄りかかると、効かない範囲が見えなくなります。

5. 毎月1回、失客リストを会議に出す

見えない区間を見るために、毎月やっていることです。

POSから失客リストを抽出して、区分ごとに分けて出します。会議の議題に載せます。

担当最終来店日区分前回のメニュー次回予約
A7/10固定…あり
B7/251回目…なし

図表③:会議に出しているリストの形(名前は伏せています)

POSから出てくる項目は、最終来店日・次回予約日・前回のメニュー・初回来店日・初回来店動機などです。

見ているのは「何人失客したか」ではありません。誰の担当のお客様が、どの段階で切れたかです。

抽出して終わりにしないこと。これが一番大事だと思っています。

リストを個人に渡すだけだと、見られません。会議に出して、全員の前で開くから意味があります。

この運用は、いまも毎月続けています。

6. これから公式LINEを入れる方へ

4つです。

1
登録は、来店したその場で案内する帰り際にすると「あとで」になります。その場なら、その日に終わります。
2
配信の間隔は、自店のメニュー周期で決める一般的な日数をそのまま入れない。うちは約2ヶ月です。お店によって違います。
3
配信を設定した日に、失客リストを出す手順も決めておく配信だけ入れると、やった気になって止まります。入れた瞬間がいちばん危ないです。
4
リストは区分ごとに分けて、会議で開く全体の失客率だけ見ていると、固定になる前で止まっている方が、数字に埋もれます。

現在の状態

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。この記事の数字は、すべて自店のPOS(サロンアンサー)と公式LINEの管理画面のものです。
費用は丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

この記事で使っている仕組み

口コミAI

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