公式LINEを入れ、POSと連携して自動配信を7種類動かしています。登録は来店したその場で案内していて、ほぼ全員。
それでも、7月に来店した150人のうち56人が、3か月たっても戻っていません。
戻ってきた割合は、固定のお客様が8割以上。固定になる前の方は3割に届きませんでした。
配信は、すでに通っている方にしか効いていない。うちの数字を全部出します。
この記事の内容
うちが使っているのは、友だち追加ではなくLINEミニアプリです。予約も会員証もLINEの中で完結します。
案内するタイミングを、来店したその場に決めています。帰り際ではありません。
理由は単純で、帰り際だと「あとで登録しますね」になって、そのまま終わるからです。
その場で画面を開いてもらえば、その日のうちに終わります。いまはほぼ全員が登録してくださっています。
お客様が来なくなる理由は、ほとんどの場合、不満ではありません。なんとなく忘れていた、だけです。
だから、忘れられないための接点を先に確保しておく。ここまでが「攻め」の話です。
ただ、ここで安心してしまうのが落とし穴でした。
POS(サロンアンサー)と連携して、実際に動かしている配信です。
| 配信の種類 | きっかけ | 配信時刻 |
|---|---|---|
| 来店お礼 | 来店後 | 10:30 |
| 来店お礼(口コミ投稿のお願い) | 来店後 | 20:00 |
| 来店お礼(前回の来店から約2ヶ月) | 前回来店から約2ヶ月 | 20:00 |
| 来店促進 | 対象条件に入ったとき | 10:30 |
| 来店喚起 | 対象条件に入ったとき | 10:30 |
| 予約日通知 | 予約日の前 | 10:30 |
| 誕生日お祝い | 誕生月 | 20:00 |
図表①:うちが動かしている自動配信
※ ネット予約から来られたお客様には別の設定が用意されているため、設定の行数としては11本あります。種類で数えると7つです。
※ アプリプッシュとメールの両方が対象になる場合は、アプリプッシュが優先されます。
ここでお伝えしたいのは、文面ではなく間隔の決め方です。
よく見かけるのは「30日後・60日後・90日後」のような刻みですが、うちは「約2ヶ月」にしています。
まつげパーマと眉毛の、うちのお客様の周期がそこだからです。
日数は、一般的な数字ではなく、自店のメニューの周期で決めてください。
ここがずれていると、早すぎて急かす配信か、遅すぎて手遅れの配信になります。
7種類が全員に飛んでいる状態で、実際どうなったか。
2026年7月に来店された150人を、3か月追いました。56人が、まだ戻っていません。
内訳を見ると、はっきり分かれていました。
| 3か月後に戻ってきた割合 | |
|---|---|
| 固定のお客様 | 8割以上 |
| 固定になる前のお客様 | 3割に届かない |
図表②:3か月後に戻ってきた割合
出典:POS(サロンアンサー)のリピート率分析表(2026年7月度/10月1日時点)。
自動配信7種類は、この150人全員に、同じように飛んでいます。
それでも、固定になる前の方は7割が戻っていませんでした。
2点、正直に書いておきます。
図表②で差がついたのは、1か所だけでした。固定になったかどうかです。
固定のお客様には、配信が効いています。
固定になる前の方には、効いていません。
考えてみれば、当たり前でした。
配信は「思い出してもらう」ための仕組みです。
思い出すには、先に覚えていないといけません。1回しか来ていない方にとって、うちはまだ「先月行ったお店」ですらない。
その状態に通知だけ届いても、動く理由になりません。
つまり、配信で埋められる区間と、埋められない区間がある。
埋められないほうは、配信の設定をいじっても変わりません。
接客と、次回のご提案に戻ります。技術の話でも、ツールの話でもありませんでした。
ここは、インスタ広告が止まったときに気づいたことと同じでした(→ インスタ広告のアカウントが制限されて113日。審査リクエストのボタンは、押せるのに入力欄が出ない)。
1つの仕組みに寄りかかると、効かない範囲が見えなくなります。
見えない区間を見るために、毎月やっていることです。
POSから失客リストを抽出して、区分ごとに分けて出します。会議の議題に載せます。
| 担当 | 最終来店日 | 区分 | 前回のメニュー | 次回予約 |
|---|---|---|---|---|
| A | 7/10 | 固定 | … | あり |
| B | 7/25 | 1回目 | … | なし |
図表③:会議に出しているリストの形(名前は伏せています)
POSから出てくる項目は、最終来店日・次回予約日・前回のメニュー・初回来店日・初回来店動機などです。
見ているのは「何人失客したか」ではありません。誰の担当のお客様が、どの段階で切れたかです。
抽出して終わりにしないこと。これが一番大事だと思っています。
リストを個人に渡すだけだと、見られません。会議に出して、全員の前で開くから意味があります。
この運用は、いまも毎月続けています。
4つです。