稼働率は、働いている時間のうち、施術をしていた時間の割合です。
うちは 施術時間 ÷(施術時間+空き時間) で出しています。
出してみて分かったのは、割合の高い低いより先の問題でした。空き時間に何をするかが、決まっていなかったのです。
そこで、空き時間にやることを6つ、順番つきで決めました。
この記事の内容
売上を見ると、「今月はよかった」「悪かった」で終わりがちです。
でも、売上は何人に、いくらで、施術したかの結果です。その手前に、どれだけ予約枠が埋まっていたかがあります。
それを見る数字が、稼働率です。
同じ売上でも、どちらの状態かで、次にやることがまったく変わります。
うちの式は、これです。
稼働率 = 施術時間 ÷(施術時間 + 空き時間)
分母の「施術時間+空き時間」は、休憩を除いた勤務時間と同じです。
勤務時間から出すより、空き時間を数えるほうが、うちには合っていました。理由は4章に書きます。
| 手順 | 出すもの | 例 |
|---|---|---|
| ① | 1か月の勤務時間(休憩を除く) | 1日8時間 × 8日 = 64時間 |
| ② | 1人あたりの施術時間 | 70分 |
| ③ | 施術時間(② × 人数) | 70分 × 33人 = 約38.5時間 |
| ④ | 空き時間(① − ③) | 約25.5時間 |
| ⑤ | 稼働率(③ ÷ ①) | 約60% |
図表①:稼働率の計算の手順(説明のための例です)
※ 数字は計算の手順を見せるための例です。うちの実際の数字ではありません
1人あたりの施術時間は、メニューごとに違います。
うちは、1か月の施術時間の合計を、人数で割った平均を使っています。メニューごとに分けると、計算が続かないからです。
稼働率は、人数に直すと、手ごたえが出ます。
勤務:1日8時間 × 8日 = 64時間 / 1人あたり70分
| 稼働率 | 施術時間 | 入れる人数 |
|---|---|---|
| 60% | 約38.4時間 | 約33人 |
| 70% | 約44.8時間 | 約38人 |
| 80% | 約51.2時間 | 約44人 |
図表②:同じ勤務で、入れる人数(説明のための例です)
出勤日を1日も増やさずに、稼働率が10ポイント上がると、約5人ぶん入れます。
「人を増やす」「出勤日を増やす」の前に、いまの勤務の中に、まだ入れる時間がある。
稼働率を出すと、それが見えます。
稼働率を出すときに、空き時間を数えました。
そこで気づいたことがあります。
空き時間に何をするかが、決まっていませんでした。
空き時間は、ただの「待ち時間」になっていました。
やることがあっても、何から手をつけるかは、その人まかせ。日によって、することが違いました。
稼働率が60%なら、勤務時間の4割は空き時間です。
ここを「待つ時間」にするか、「次のお客様を呼ぶ時間」にするか。同じ稼働率でも、その次の月が変わります。
勤務時間ではなく空き時間を数える式にしているのは、このためです。
空き時間が、数字として目に入るようにしておきたかったのです。
8月の面談で、空き時間にやることを、順番つきで決めました。
| 順番 | やること | なぜこの順番か |
|---|---|---|
| 1 | 当日の空いている枠に、直前の割引を出す | 今日の空きを、今日埋められる |
| 2 | 予約サイトの新着を更新する | 直前に探している方の目に入る |
| 3 | ホットペッパーのブログ(週2本) | 予約ページを見に来た方が読む |
| 4 | スナップ写真(出勤ごとに1枚) | 仕上がりの写真が増える |
| 5 | インスタのリール(週1〜2本) | すぐ予約にはつながらないので5番目 |
| 6 | 掃除 | 最後に、かならずやる |
図表③:空き時間にやること(上から順に)
ポイントは、今日の空きを埋めることが1番になっていることです。
インスタは大事です。でも、投稿した日に予約が入ることは、ほとんどありません。
今日の空き時間を、まず今日のために使う。その次に、来週のために使う。順番は、効く速さで決めました。
順番を決めたことで、「空き時間に何をしようか」と考える時間が、なくなりました。
稼働率だけを上げようとすると、安い割引で枠を埋めることになりがちです。
枠は埋まっても、売上は思ったほど増えません。
だから、稼働率は単価と一緒に見ています。
稼働率を横、単価を縦にした表を作ると、目標に届く組み合わせが見えます。
その表の作り方は、別の記事に書きました(→ 売上目標の立て方は、技術と店販を分けるところから。スタッフに渡すのは、3段のうち最初の1段だけ)。
稼働率は、空き時間を見るための数字です。
割合を上げる前に、空き時間の中身を決める。うちは、そこから始めました。
この記事で使っている道具
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