CATEGORY 04数字

稼働率の計算は、施術時間 ÷(施術時間+空き時間)。
出してみたら、空き時間にやることが決まっていなかった

予約枠の埋まり方をあらわしたイラスト
先に結論

稼働率は、働いている時間のうち、施術をしていた時間の割合です。

うちは 施術時間 ÷(施術時間+空き時間) で出しています。

出してみて分かったのは、割合の高い低いより先の問題でした。空き時間に何をするかが、決まっていなかったのです。

そこで、空き時間にやることを6つ、順番つきで決めました。

この記事の内容

  1. 稼働率は、予約枠がどれだけ埋まったか
  2. うちの計算のしかた
  3. 稼働率が変わると、同じ勤務で入れる人数が変わる
  4. 割合より先に、空き時間の中身を見た
  5. 空き時間にやること、6つ
  6. 稼働率は、単価とセットで見る

1. 稼働率は、予約枠がどれだけ埋まったか

売上を見ると、「今月はよかった」「悪かった」で終わりがちです。
でも、売上は何人に、いくらで、施術したかの結果です。その手前に、どれだけ予約枠が埋まっていたかがあります。

それを見る数字が、稼働率です。

1
稼働率が低い施術をしていない時間が長い。お客様が足りていない
2
稼働率が高い予約枠がほぼ埋まっている。次は単価や、時間の使い方の話になる

同じ売上でも、どちらの状態かで、次にやることがまったく変わります。

2. うちの計算のしかた

うちの式は、これです。

稼働率 = 施術時間 ÷(施術時間 + 空き時間)

分母の「施術時間+空き時間」は、休憩を除いた勤務時間と同じです。
勤務時間から出すより、空き時間を数えるほうが、うちには合っていました。理由は4章に書きます。

手順出すもの例
①1か月の勤務時間(休憩を除く)1日8時間 × 8日 = 64時間
②1人あたりの施術時間70分
③施術時間(② × 人数)70分 × 33人 = 約38.5時間
④空き時間(① − ③)約25.5時間
⑤稼働率(③ ÷ ①)約60%

図表①:稼働率の計算の手順(説明のための例です)
※ 数字は計算の手順を見せるための例です。うちの実際の数字ではありません

1人あたりの施術時間は、メニューごとに違います。
うちは、1か月の施術時間の合計を、人数で割った平均を使っています。メニューごとに分けると、計算が続かないからです。

3. 稼働率が変わると、同じ勤務で入れる人数が変わる

稼働率は、人数に直すと、手ごたえが出ます。

勤務:1日8時間 × 8日 = 64時間 / 1人あたり70分

稼働率施術時間入れる人数
60%約38.4時間約33人
70%約44.8時間約38人
80%約51.2時間約44人

図表②:同じ勤務で、入れる人数(説明のための例です)

出勤日を1日も増やさずに、稼働率が10ポイント上がると、約5人ぶん入れます。

「人を増やす」「出勤日を増やす」の前に、いまの勤務の中に、まだ入れる時間がある。
稼働率を出すと、それが見えます。

4. 割合より先に、空き時間の中身を見た

稼働率を出すときに、空き時間を数えました。
そこで気づいたことがあります。

空き時間に何をするかが、決まっていませんでした。

空き時間は、ただの「待ち時間」になっていました。
やることがあっても、何から手をつけるかは、その人まかせ。日によって、することが違いました。

稼働率が60%なら、勤務時間の4割は空き時間です。
ここを「待つ時間」にするか、「次のお客様を呼ぶ時間」にするか。同じ稼働率でも、その次の月が変わります。

勤務時間ではなく空き時間を数える式にしているのは、このためです。
空き時間が、数字として目に入るようにしておきたかったのです。

5. 空き時間にやること、6つ

8月の面談で、空き時間にやることを、順番つきで決めました。

順番やることなぜこの順番か
1当日の空いている枠に、直前の割引を出す今日の空きを、今日埋められる
2予約サイトの新着を更新する直前に探している方の目に入る
3ホットペッパーのブログ(週2本)予約ページを見に来た方が読む
4スナップ写真(出勤ごとに1枚)仕上がりの写真が増える
5インスタのリール(週1〜2本)すぐ予約にはつながらないので5番目
6掃除最後に、かならずやる

図表③:空き時間にやること(上から順に)

ポイントは、今日の空きを埋めることが1番になっていることです。

インスタは大事です。でも、投稿した日に予約が入ることは、ほとんどありません。
今日の空き時間を、まず今日のために使う。その次に、来週のために使う。順番は、効く速さで決めました。

順番を決めたことで、「空き時間に何をしようか」と考える時間が、なくなりました。

6. 稼働率は、単価とセットで見る

稼働率だけを上げようとすると、安い割引で枠を埋めることになりがちです。
枠は埋まっても、売上は思ったほど増えません。

だから、稼働率は単価と一緒に見ています。
稼働率を横、単価を縦にした表を作ると、目標に届く組み合わせが見えます。
その表の作り方は、別の記事に書きました(→ 売上目標の立て方は、技術と店販を分けるところから。スタッフに渡すのは、3段のうち最初の1段だけ)。

稼働率は、空き時間を見るための数字です。
割合を上げる前に、空き時間の中身を決める。うちは、そこから始めました。

現在の状態

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。この記事の数字は、すべて自店のものです。計算の手順を見せるための例には、その旨を書いています。
費用は丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

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