掲載が決まって、原稿のExcelが送られてきました。
開いたらシートがたくさんあって、どこから手をつければいいのか……。
うちに来たものは、14シートありました。
そして、1番目のシートから埋めると、たいてい失敗します。
え、順番があるんですか。
あります。Excelを開く前に、決めておくことが2つあります。
誰に来てほしいか。そして、その人が何という言葉で探しているか。
これが決まっていないと、14シート全部を書き直すことになります。
1. 原稿は14シート。Excelを開く前に、ターゲットと検索ワードを決める
2. 文字数はぴったりまで使う。クーポン名は36字ちょうどにしました
3. いちばん時間がかかるのはクーポン。ここに時間を寄せてください
この記事の内容
掲載が決まると、担当の方から原稿用のExcelが届きます。うちに来たものは、シートが14枚ありました。
1. 基本情報/サロンデータ 2. サロンTOP 3. サロンアンサー
4. クーポン(掲載用) 5. クーポン 6. メニュー 7. メニューラフ案
8. スタイリスト 9. アシスタント 10. フォトギャラリー
11. 特集 12. 特集一覧 13. クーポン入力用 14. データ規則入力シート
正直に書くと、私はこの原稿をゼロから作っていません。担当の方がくれた資料をもとに、自分が書きやすい形に組み替えて使いました。
並びを見ていただくと分かりますが、クーポンに関するシートが3枚あります。掲載用と、手元で考える用と、入力用。同じ内容を、形を変えて3回書くことになります。
それだけ、クーポンの比重が大きいということです。この記事でも、そこに一節を使います。
シートの数も名前も、媒体・プラン・時期・担当者によって変わります。ここに出したのは、うちが2025年に受け取ったものです。枚数を覚える必要はありません。大事なのは「これだけの欄がある」と先に知っておくことです。
Excelを開くと、いちばん左に「基本情報」があります。ここから順に埋めたくなります。
私はそうしませんでした。
1. 誰に来てほしいか(ターゲット)
2. その人が、何という言葉で探しているか(検索ワード)
理由は単純です。この2つは、14シート全部に影響するからです。
クーポン名にも、メニュー名にも、サロンの紹介文にも、同じ言葉が入ります。あとから「やっぱり違った」となると、全部書き直しになります。
ターゲットの決め方は、ペルソナの記事に書きました。うちは「40代から」で決めています。
ターゲットが決まったら、その年代が実際に打ち込んでいる言葉を調べます。
掲載媒体の管理画面には、年代別の検索ワードのランキングが出ています。うちはそれを上から順にExcelに書き写しました。
1位から順に|恵比寿/まつげパーマ/まつ毛パーマ/パリジェンヌ/マツエク/眉毛/フラットラッシュ/LED/バインドロック/アイブロウ/まゆげ/マスカラパーマ
この並びを見て、どのワードで戦うかを決めました。
上位のワードを、そのままクーポン名とメニュー名に入れる。
そして「据え置き」か「強化」かを、ワードごとに決めておく。
大事なのは、自分が使いたい言葉ではなく、お客様が打ち込んでいる言葉を使うことです。
たとえば「まつげパーマ」と「まつ毛パーマ」は、別のワードとして数えられます。どちらも上位にありました。だから、どちらも原稿の中に入れています。
このランキングは、エリア・年代・時期によってまったく変わります。ここに出したのは、うちが開業前に見たときの並びです。そのまま使わないでください。ご自身のエリアと年代で、必ず見直してください。
ここから先は、求人原稿の記事とまったく同じ話になります。欄には、上限があります。
36字ちょうどにしているのは、偶然ではありません。
クーポン名は、検索結果の一覧に出ます。そこに入る言葉の数が、そのまま見つけてもらえる可能性になります。1字余らせるのは、1字ぶんの機会を捨てるのと同じです。
実物は、いま公開されているページで見ていただけます。
↗ 実物を見るCALM TOKYO 恵比寿本店|ホットペッパービューティー この記事で書いたクーポン名・メニュー名・道案内が、そのまま載っています。別のタブで開きます。見ていただくと分かりますが、凝った言い回しはしていません。実際の1本目を、そのまま出します。
【年齢美引き出す】高持続・毛質改善トリートメントまつげパーマ&アイブロウ
中身を分けると、こうなっています。
【年齢美引き出す】|9字。ターゲットに向けた一言。ここで目を留めてもらいます
高持続・毛質改善トリートメント|うちの特徴。他店と違うところ
まつげパーマ&アイブロウ|検索されているワードそのもの
そして、多くのクーポンには末尾に[恵比寿]と入れています。地名も検索ワードだからです。36字に収まらないときだけ、外しています。
クーポン内容の90字も同じです。1本目は89字、2本目は90字、3本目は88字。ぎりぎりまで使っています。
14シートの中で、いちばん時間を使ったのはクーポンのページです。
理由は3つあります。
うちが受け取った原稿には「クーポン10枚以上・全員クーポン3枚以上」と書かれていました。
1枚ずつ、名前と内容と価格を考えます。
新規/リピーター/全員。同じメニューでも、対象ごとに作ります。
価格も時間も、それぞれ変えました。
そして3つめ。クーポンは、価格を決める作業そのものだからです。
「全員クーポン」というのは、新規の方にも、何度も来てくださっている方にも使えるクーポンのことです。うちが受け取った原稿では、これを3枚以上と指定されていました。
新規のクーポンだけを厚くすると、2回目以降の方に出すものがなくなります。枚数の指定は、たぶんそのためのものです。
うちはメニューのラフ案を別のシートで作って、所要時間と価格を先に決めてからクーポンに落としました。
通常価格 = 新規価格 × 105%
感覚で決めると、メニューごとにバラバラになります。式にしておくと、あとから増やすときも同じ形で作れます。
メニューと価格の考え方はメニューと価格の記事に書きました。クーポンを作る前に、そちらを先に決めてください。
これは、うちが意図してやっていることです。
自社の予約ページのほうを、掲載媒体より安くしています。
理由は、掲載媒体には予約1件ごとに手数料がかかるからです。
広告費の記事に書きましたが、うちは1年間でネット予約手数料だけで36,175円払っています。掲載料とは別にかかるお金です。
同じお客様が同じメニューを受けるなら、手数料のかからない入口から予約していただいたほうが、店に残るお金が増えます。その差を、価格に反映しました。
媒体には媒体の役割があります。初めての方に見つけていただくのは、掲載媒体の力です。だから掲載をやめる、という話ではありません。「見つけていただく入口」と「2回目以降の入口」を分けて考える、という話です。
基本情報のシートに、2つ、似た欄があります。
ページの上のほうに出ます。
「◯◯駅東口 徒歩2分」のような短い1行です。
地図の下に出る、詳しい道順です。
コンビニの角を曲がって、という書き方ができます。
うちにとって、この2つめの欄は特別に大事でした。
親記事に書いたとおり、うちは看板が出せません。マンションの一室で、建物の外に店名を出せない物件です。
だから、ここに全部書きました。建物の名前、何階か、エレベーターの位置、目印になるお店。
この欄が空いている店を、よく見ます。もったいないです。ここは「見つけてもらう」ためではなく、「たどり着いてもらう」ための欄です。予約が入ったあとに効きます。
もうひとつ、原稿を書くときに知っておくとよいことがあります。
「特集」への参加は、契約したプランによって選べる数が違います。
うちが受け取った原稿には、プラチナ 7個/バリュー 6個/シンプル 5個/ライト 4個と書かれていました。
特集というのは、媒体の中の「◯◯が得意なサロン」のようなまとめページです。そこに載るかどうかが、プランで決まります。
そして、特集ごとに必要な写真が決まっています。「スタイル」「施術中」など、指定があります。写真がないと、選べても参加できません。
掲載後の特集変更は、次の号での反映になります。すぐには変えられません。だから、最初に選ぶ4つ(あるいは何個でも)を、いちばん時間をかけて選んでください。プランの名前も個数も、時期によって変わります。必ず担当の方にご確認ください。
原稿を出して、ページが開通したら、そこからが本番です。
うちは開業からしばらく、毎日この5つを記録していました。
新規の動員数/既存の動員数/客単価
ページ全体の閲覧数/クーポンページの閲覧数
そして、右端にメモの欄を作りました。気づいたことを1行書きます。
「スタッフ全員のUPマークが消えている」
数字だけ見ていたら、気づけないことです。
キャッチコピーは、この記録を見ながら何度も変えました。順位が動いた日と、変えた日を並べて見るためです。
そして、いまは月に1回にしています。
毎日から月1回に。それは、手を抜いたということですか。
変える回数が減ったから、見る回数も減らしました。
開業直後は、まだ何が当たるか分かっていません。だから毎日変えて、毎日見ます。
形が決まってからも毎日見ていると、細かい上下に振り回されます。そして、続きません。
原稿のExcelは、どこから埋めればいいですか?
Excelを開く前に、2つ決めてください。誰に来てほしいか(ターゲット)と、その人が何という言葉で探しているか(検索ワード)です。この2つは全シートに影響します。決めずに1番目のシートから埋めると、あとで全部書き直しになります。
検索ワードは、どうやって調べればいいですか?
掲載媒体の管理画面に、年代別の検索ワードのランキングが出ています。うちはそれをExcelに書き写して、ワードごとに「据え置き」か「強化」かを決めました。自分が使いたい言葉ではなく、お客様が打ち込んでいる言葉を使ってください。ランキングはエリア・年代・時期で変わります。
「まつげパーマ」と「まつ毛パーマ」は、どちらを使えばいいですか?
どちらも使ってください。別のワードとして数えられますし、うちが調べたときは、どちらも上位にありました。表記のゆれは、拾えるワードが増えるということです。ただし、1つの文の中で不自然に混ぜると読みにくくなります。欄ごとに使い分けてください。
文字数は、上限まで入れたほうがいいですか?
入れています。うちはクーポン名を36字ちょうど、クーポン内容も90字まで使いました。クーポン名は検索結果の一覧に出るところなので、1字余らせるのは1字ぶんの機会を捨てるのと同じだと思っています。上限は媒体・プラン・時期で変わりますので、管理画面でご確認ください。
クーポンは、何枚くらい作ればいいですか?
うちが受け取った原稿には「クーポン10枚以上・全員クーポン3枚以上」と書かれていました。そして新規/リピーター/全員の3種類に分かれます。同じメニューでも対象ごとに作るので、枚数はすぐに増えます。14シートの中で、ここがいちばん時間を使います。
クーポンの価格は、どう決めればいいですか?
先にメニューと価格を決めてから、クーポンに落としてください。うちはラフ案のシートで所要時間と価格を先に決めました。ルールも1本置いています。通常価格=新規価格×105%。感覚で決めるとメニューごとにバラバラになり、あとから増やせなくなります。
自社の予約ページと掲載媒体で、価格を変えてもいいですか?
うちは変えています。自社の予約ページのほうを安くしました。掲載媒体には予約1件ごとに手数料がかかるからです(うちは年間で36,175円でした)。ただし、掲載をやめるという話ではありません。初めての方に見つけていただくのは媒体の力です。入口ごとに役割を分けています。
「アクセス」と「道案内」は、何が違うんですか?
アクセスはページ上部に出る短い1行、道案内は地図の下に出る詳しい道順です。うちは看板が出せない物件なので、道案内の欄に建物名・階数・エレベーターの位置・目印まで全部書きました。ここは「見つけてもらう」ためではなく「たどり着いてもらう」ための欄で、予約が入ったあとに効きます。
特集は、いくつ選べますか?
契約したプランによって変わります。うちが受け取った原稿には、プラチナ7個/バリュー6個/シンプル5個/ライト4個と書かれていました。特集ごとに必要な写真も決まっていて、写真がないと参加できません。掲載後の変更は次の号になるので、最初の選択に時間をかけてください。
ページが開通したあとは、どれくらいの頻度で見ればいいですか?
開業直後は毎日、形が決まったら月1回でいいと思います。うちは新規動員・既存動員・客単価・全体の閲覧数・クーポンの閲覧数の5つを毎日記録して、右端にメモ欄を作りました。「スタッフ全員のUPマークが消えている」のような、数字では見えないことがそこに残ります。
原稿は、自分でゼロから作らないといけませんか?
いいえ。私も担当の方がくれた資料をもとに、自分が書きやすい形に組み替えて使いました。大事なのは、書き出す前に全部の欄を見渡せる状態を作ることです。形式は何でもかまいません。1枚ずつ埋めていくと、全体が見えないまま終わります。
1. 原稿は14シート。まず全部の欄を見渡す
2. Excelを開く前に、ターゲットと検索ワードを決める
3. 検索ワードは年代別のランキングから取る。自分の言葉で決めない
4. 表記のゆれは、両方入れる(まつげパーマ/まつ毛パーマ)
5. 文字数は上限まで使う。クーポン名は36字ちょうど
6. いちばん時間がかかるのはクーポン。10枚以上・3種類
7. 価格はルールを1本置く。通常価格=新規価格×105%
8. 自社の予約ページは、媒体より安く。手数料の分だけ差をつける
9. 「道案内」の欄を空けない。たどり着くための欄です
10. 開業直後は毎日、形が決まったら月1回。メモ欄を必ず作る
Excelを開く前に決めることがある。そこが抜けていました。
そうなんです。原稿を書く仕事は、実は書く前に終わっています。
誰に来てほしいかと、その人が使う言葉。この2つが決まっていれば、14シートは埋まります。
次はGoogleビジネスプロフィールの話です。こちらは1円もかからないのに、同じくらい効きます。
この記事は、私自身が2025年に恵比寿で1店舗を開業したときに実際に作成した掲載原稿と、そのときの記録をもとに書いています。シートの構成、入力欄と文字数の上限、クーポンの必要枚数、プランごとの特集数、手数料の有無や料率は、媒体・プラン・契約時期・エリア・担当者によって異なり、また改定されることがあります。必ず担当の方と管理画面で最新の内容をご確認ください。掲載している検索ワードの並びは、当社が開業前に確認した当時・当エリア・当該年代のものです。本記事の内容は、掲載順位や集客の成果を保証するものではありません。また当社は各媒体の代理店ではありません。
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