予約システムって、契約したらすぐ使えるものだと思っていました。
親記事に「設定に1週間以上かかった」と書いてあって、驚きました。
かかりました。いちばん時間を食ったのはメニューの登録です。
掲載媒体用と自社の予約用を足して、300以上あります。
300……。それは全部、ご自分でやったんですか。
やりました。「こちらでやりますよ」と言われたのに、断りました。
そこまでやったのに、半年間ずっと動いていなかった設定があります。
この記事でいちばん書きたいのは、そちらのほうです。
1. メニュー登録は、思っている3倍かかります。うちは300以上でした
2. 施術時間は15分刻みでしか決められません。ここは先に知っておいてください
3. 「設定した」と「動いている」は別です。画面がオンでも、届いていないことがあります
この記事の内容
予約・顧客管理のシステムはサロンアンサーを使っています。契約したのは開業の2週間前でした。
そこから、設定に1週間以上かかりました。いちばん時間を食ったのが、メニューの登録です。
掲載媒体用と、自社の予約用。合わせて300以上。
正直に書きます。ここが、えぐかったです。
なぜそんな数になるのか。掲載原稿の記事に書いたとおりです。
同じメニューでも、対象で分かれます|新規/リピーター/全員
条件でも分かれます|平日/土日、単品/セット、時間の長さ
そして、入れる場所が2つあります|掲載媒体と、自社の予約ページ
掛け算になります。1つ増やすと、2つでは済みません。
ただ、やっておいてよかったこともありました。開業してからの動きが、そのぶんスムーズでした。とくにお会計です。メニューがきちんと入っていれば、レジで迷いません。
設定を始めたころ、担当の方からこう言っていただきました。
メニューの登録は、こちらでもできますよ。
ありがたい申し出でしたが、お断りしました。
一度自分でやらないと、覚えないと思ったからです。
結果として、300以上を全部、自分で入れました。やり切りました。
そして、正直に書きます。
2店舗目からは、絶対に頼みます。
矛盾しているように見えますが、そうではありません。1店舗目と2店舗目で、目的が違うからです。
目的は「覚えること」です。
自分で入れたから、あとで直せます。どこに何があるか、体に入ります。
目的は「時間を買うこと」です。
もう覚えているので、自分でやる意味がありません。
だから、1店舗目の方は、断ることをおすすめします。時間はかかりますが、そのぶん自分の店になります。
ここは、少し恥ずかしい話です。
私はコンサルの仕事で、このシステムをずっと触ってきました。クライアント先の数字を見るのに、毎月のように開いています。
だから、自分の店の登録もスムーズにいくと思っていました。
改めて1からやると、大変さが身に染みました。
見るのと、作るのは、別の作業です。
できあがった画面を分析するのは、道具の使い方を知っていればできます。でもゼロから組むのは、決めることの連続です。メニュー名、価格、所要時間、どの対象に出すか。「知っている」と「できる」の間には、思っているより距離があります。
この記事を、そういう方に向けて書いています。サロンで働いてきた方なら、予約システムの画面は見たことがあるはずです。見たことがある、は「設定できる」ではありません。1週間かかる前提で、日程に入れてください。
設定のなかで、読者の方にいちばん関わるのがここだと思います。
メニューごとに所要時間を入れます。この数字で、予約の枠が切られます。
掲載媒体の予約は、15分単位です。
つまり65分や70分にはできません。60分か、75分か、90分です。
「実際は65分かかる」と思っても、60分にするか75分にするかを選ぶことになります。
うちは店長と相談して決めました。そして、1つルールを置いています。
長めに取ります。
カウンセリングがありますし、こちらもその方のまつげを知りません。
短めに取れます。
前回のデザインが分かっているので、話が早いです。
同じメニューでも、対象で時間を変えられます。ここを一律にすると、既存のお客様の枠を無駄に使います。
ここは、私の反省として書きます。
まつげパーマの60分のメニューがありました。これを75分にしています。
理由は、スタッフから「もう少しゆっくりやりたい」という声があったからです。私は、それに合わせました。
ここは、合わせるべきではありませんでした。
15分伸ばすと、1日に入れられる予約が減ります。そして、減ったぶんは売上で返ってきません。
丁寧にやりたい、という気持ちは分かります。私も現場を知らないわけではありません。でも、配慮と、お店の規定は別のものでした。
じゃあ、60分でやってもらうべきだったということですか。
「60分でできるように教えるべきだった」が正しいと思っています。
時間を伸ばすのは、その場では優しい判断です。でも、何も解決していません。
次に人が入ったときは、ここは最初に決めます。
所要時間は、あとから縮めるのがいちばん難しい設定です。一度75分でやってきた人に「明日から60分で」とは言えません。開業のときに決めた数字が、そのまま何年も残ります。だからここは、開業前にいちばん考えてください。
掲載媒体からの予約と、自社の予約ページ。この2つは、自動でつながっています。
うちはかんざしという一元管理の仕組みを入れました。コンサルの仕事で一元管理のことは知っていたので、迷いなく導入しています。
台帳を1つにすること。
媒体ごとに予約表があると、二重予約が起きます。
ただし、ここは業種によって答えが変わります。
1人のお客様に、1人がつきます。
枠の形が単純なので、自動でつながるほうが楽です。
カラーの放置時間に別の方を入れる、という組み方をします。
自動連携が、むしろ邪魔になることもあると聞きます。
「一元管理は正解」ではありません。お店の仕組みによります。自分の店が、1人に1人つく形なのかどうか。そこで判断してください。
設定していて、何度か手が止まったところがあります。
シフトまわり|入れたはずの内容が、思ったとおりに出ない
スタッフの登録|同上
連携の設定|入れてもすぐには反映されない
予約枠の開放|「あれ、なんでこうなっているんだろう」
結局、担当の方に連絡して確認しました。それで解決しています。
ここで言いたいのは、「すぐに反映されないものがある」と先に知っておくだけで、だいぶ違うということです。
知らないと、自分の入力が間違っていると思って、何度も入れ直します。私はそれをやりました。入力は合っていて、反映を待っていただけでした。
15分待っても変わらなかったら、自分を疑う前に聞く。
担当の方に聞くのは、いちばん早い解決です。
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
うちは、システムから公式LINEに自動でメッセージを送る仕組みを使っています。「そろそろ次のご来店の時期です」というご案内です。
画面上は、ずっと「オン」でした。
自動配信は「前回の来店から◯日後」で組まれていました。
はじめての方には、前回がありません。だから、条件に当てはまりませんでした。
新規のお客様に、1通も届いていませんでした。
それは……どうやって気づいたんですか。
気になって、担当の方に確認したら発覚しました。
数字を見ていて気づいたわけでも、お客様に言われたわけでもありません。
聞かなければ、いまも飛んでいなかったと思います。
半年たっていました。
直したのは1か所です。「はじめての方は、来店から60日後に届く」という条件を足しました。設定そのものは5分で終わります。
5分の作業に、半年かかりました。気づかなかったからです。
「設定した」と「動いている」は、別のことです。
この連載で何度か書いてきた形と、同じでした。家賃は席が埋まる前提で決めていました。広告費は枠が埋まる前提で組んでいました。そして今回は、動いている前提で放置していました。
どれも、気づいたときには時間が過ぎています。
いま同じことをやるなら、開業して1ヶ月目に「届いたか」を1回だけ確認します。自分のスマホを1件、お客様として登録しておくのがいちばん簡単です。届くはずの日に届かなければ、その場で分かります。設定の画面を見ても分かりません。受け取る側に立たないと、確認できません。
親記事に書いたとおり、月30,360円(税込)です。
そのうちLINEミニアプリが6,800円で、これが本体の次に高いオプションです。そして公式LINEの記事に書いたとおり、うちでいちばん効いているのがこれです。
高い順に切るのではなく、効く順に残してください。
うちの場合、いちばん高いオプションが、いちばん効いていました。
金額そのものより、「何にいくら払っているか」を分けて見られる状態にしておくことが大事だと思っています。総額だけ見ていると、削るところを間違えます。
料金・プラン・オプションの構成は、時期や契約によって変わります。ここに出したのは、うちが2025年に契約した時点の金額です。そのまま当てはめず、必ずご自身で見積もりを取ってください。
予約システムの設定は、どれくらいかかりますか?
1週間以上みておいてください。うちはそれだけかかりました。いちばん時間を食うのはメニューの登録です。掲載媒体用と自社の予約用を足して300以上になりました。契約はオープンの2週間前までに済ませてください。
なぜメニューが300以上にもなるんですか?
掛け算になるからです。同じメニューでも新規/リピーター/全員で分かれ、平日/土日で分かれ、単品とセットでも分かれます。そのうえ入れる場所が2つ(掲載媒体と自社の予約ページ)あります。1つ増やすと、2つでは済みません。
メニュー登録は、代行を頼んでもいいですか?
1店舗目は、自分でやることをおすすめします。私は「こちらでやりますよ」と言っていただいたのを断って、300以上を全部入れました。一度自分でやらないと覚えないからです。ただし2店舗目からは、絶対に頼みます。1店舗目の目的は「覚えること」、2店舗目からは「時間を買うこと」です。
システムを触ったことがあれば、設定は早く終わりますか?
終わりません。私はコンサルの仕事でこのシステムをずっと触ってきましたが、1から作るのは別物でした。できあがった画面を見るのと、ゼロから組むのは違います。「知っている」と「できる」の間には、思っているより距離があります。
施術時間は、実際にかかる時間そのままでいいですか?
そのままには、できません。掲載媒体の予約は15分単位なので、65分や70分にはできないからです。60分か75分かを選ぶことになります。うちは店長と相談して、はじめての方は長め、2回目以降の方は短めにしました。
スタッフから「もう少し時間がほしい」と言われたら、どうすればいいですか?
うちは60分のメニューを75分にしました。そして、それは合わせるべきではなかったと思っています。15分伸ばすと1日に入る予約が減り、減ったぶんは売上で返ってきません。正しかったのは「60分でできるように教えること」でした。配慮と、お店の規定は別のものです。
所要時間は、あとから変えられますか?
設定は変えられますが、縮めるのはいちばん難しいです。一度75分でやってきた人に「明日から60分で」とは言えません。開業のときに決めた数字が、そのまま何年も残ります。だからここは、開業前にいちばん時間をかけて考えてください。
掲載媒体と自社の予約は、自動でつなげたほうがいいですか?
お店の仕組みによります。うちはまつげサロンで1人のお客様に1人がつく形なので、自動連携のほうが楽でした。ただし掛け持ちがある業種では、自動連携がむしろ邪魔になることもあると聞きます。「一元管理は正解」ではありません。
設定が反映されないときは、どうすればいいですか?
15分待っても変わらなければ、自分を疑う前に担当の方に聞いてください。うちはシフト・スタッフ登録・連携・予約枠の開放で手が止まりました。入力は合っていて、反映を待っていただけだったこともあります。知らないと、何度も入れ直すことになります。
自動配信は、設定すれば動いていますか?
動いていないことがあります。うちは「前回の来店から◯日後」で組んでいたので、前回がない新規のお客様には1通も届いていませんでした。気づいたのは半年後で、しかも気になって担当の方に確認して発覚しました。画面上はずっと「オン」でした。
それは、どうやって確認すればいいですか?
受け取る側に立ってください。自分のスマホを1件、お客様として登録しておくのがいちばん簡単です。届くはずの日に届かなければ、その場で分かります。設定の画面を見ても分かりません。うちは開業1ヶ月目にこれをやるべきでした。
オプションは、どこから削ればいいですか?
高い順ではなく、効かない順に切ってください。うちは月30,360円(税込)のうち、本体の次に高いオプションがLINEミニアプリの6,800円で、これがいちばん効いています。総額だけ見ていると、削るところを間違えます。料金やプランの構成は時期・契約で変わりますので、必ず見積もりを取ってください。
1. 設定は1週間以上。契約はオープンの2週間前まで
2. メニューは300以上になる。対象・条件・場所で掛け算になります
3. 1店舗目は自分で入れる。2店舗目からは頼む
4. 「見たことがある」は「設定できる」ではない
5. 施術時間は15分刻み。65分にはできません
6. はじめての方は長め、2回目以降は短めに取れます
7. 時間を伸ばすのは、その場では優しいが何も解決しない
8. 自動連携は「1人に1人つく形か」で決める
9. 反映されないときは、自分を疑う前に聞く
10. 「設定した」と「動いている」は別。受け取る側に立って確かめる
自分のスマホを、お客様として登録しておく。それだけで防げたんですね。
そうなんです。5分で終わることでした。
設定の画面をどれだけ見ても、「オン」としか書いていません。届いていないことは、届く側にしか分かりません。
次はプレオープンの話を書きますね。「確認のために置く期間」という考え方は、こことつながっています。
この記事は、私自身が2025年に恵比寿で1店舗を開業したときの予約・顧客管理システムの設定と、その後の運用の記録をもとに書いています。掲載している金額・件数は、すべて当社1店舗の実績であり、契約時期・プラン・店舗規模によって異なります。システムの仕様、料金、オプションの構成、予約の単位、他サービスとの連携の可否は提供各社の仕様変更により変わることがあります。必ず管理画面と担当の方にご確認ください。当社は各サービスの代理店ではなく、特定のサービスを推奨・非推奨する目的でこの記事を書いてはいません。本記事の内容は、成果を保証するものではありません。
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