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プレオープンは、集客ではなく
確認のために置く

9日間とりました。価格は通常どおりです。
そして、掲載が始まる日だけは自分で選べません。

↑ この記事の親まつげサロンの開業準備|プレオープンを9日間とりました
アイリストさん

プレオープンって、安くしてたくさん来ていただく期間ですよね。

その、練習みたいな……。

阿部

うちは、価格を1円も下げていません。通常どおりです。

そして集客のためにも置いていません。

じゃあ、何のための9日間だったんですか。

確認のためです。足りないものと、流れの詰まりを見つける期間です。

そして、この日程を組むときに1つだけ、自分では決められない日があります。

そこを知らないと、オープン日そのものが崩れます。

この記事の結論

1. プレオープンは集客ではなく「確認」のために置く。価格は下げなくていい

2. 掲載が始まる日は、自分では選べません。月号の切り替えで決まります

3. 公式LINEは、カウンセリングの前に案内する。あとにすると、ほぼ取れません

この記事の内容

  1. 9日間とりました。集客のためではありません
  2. 掲載が始まる日は、自分では選べません
  3. 価格は、通常どおりにしました
  4. 来ていただいたのは、知人と家族でした
  5. 予約が入らない時間は、教育にあてました
  6. 公式LINEを取る動線を、全員で作りました
  7. お会計は、受付ではなく施術台でした
  8. 足りなかったのは、細々したものだけでした
  9. 1週間は、確実にとってください
  10. よくある質問
  11. まとめ

9日間とりました。集客のためではありません

うちの日程は、こうでした。

プレオープンも営業です。「まだ本番じゃないから」は通りません。美容所としての確認を受けてから始めてください。この順番だけは、絶対に前後させないでください。

そして、9日間の目的です。

プレオープンで、やろうとしたこと

1. 足りないものを、洗い出す

2. お客様が入ったときの流れを、実際に通してみる

集客は、目的に入っていません。

お店を作る作業と、お店を回す作業は、別物です。内装が終わっても、器具が入っても、1人のお客様を最初から最後まで通してみるまで、回るかどうかは分かりません。

掲載が始まる日は、自分では選べません

ここが、この記事でいちばん実害を防げるところです。

プレオープンの時期には、すでに掲載媒体のページが公開されていました。そして実際、そこからも予約が入っています。

ただ、この「公開の日」は、自分では決められませんでした。

開業日まわりで自分で決められる日と決められない日を並べた図。内装の引渡し、保健所の確認、プレオープン、本オープンは自分で決められるが、掲載媒体にページが出る日は月号の切り替えに合わせて月に1回しかない
内装も、保健所も、段取り次第で動かせます。掲載が始まる日だけは、外の暦で決まります。
どういうことか

掲載媒体には「月号」があります。ページが世に出るのは、その切り替えのタイミングです。

つまり月に1回しかありません。

うちのときは第4木曜のあたりでした。ただし、ここは変わることがあるので、必ず担当の方に確認してください。

大事なのは日付ではありません。「掲載開始日は自分では選べない」ということのほうです。

もし、間に合わなかったらどうなるんですか。

次の切り替えまで、載りません。1ヶ月待つことになります。

お店は開いているのに、いちばん人が来る時期に、探しても出てこない状態です。

正直に書きます。これは本当に辛いです。

だから、逆算の順番はこうなります。

1. 掲載が始められる日を、担当の方に聞く

2. その日に間に合うように、原稿の締切を確認する

3. そこから、プレオープンと本オープンの日を決める

オープン日を先に決めて、あとから掲載を合わせようとすると、間に合いません。原稿の中身は掲載原稿の記事に書きました。14シートあります。締切から逆算してください。

価格は、通常どおりにしました

プレオープンというと、半額や無料を思い浮かべる方が多いと思います。

うちは、通常どおりにしました。1円も下げていません。

下げなかった理由

確認したいのは「本番と同じ流れ」だからです。

価格を変えると、お会計の流れも、ご案内の言葉も、本番と変わってしまいます。

お客様に「安いから来た」と思われる状態で通しても、確認したかったことは確認できません。

それに、下げた価格は、あとから戻すのが大変です。この話はメニューと価格の記事に書いたとおりです。最初に出した数字が、その店の基準になります。

来ていただいたのは、知人と家族でした

プレオープンの9日間に来ていただいたのは、知人と、家族です。

そして、掲載が始まっていたので、媒体からのご予約も入りました。

ここは、少し個人的なことを書かせてください。

この9日間のこと

今まで支えてくださった方に、お祝いをしていただきました。

あれは、本当に嬉しい瞬間でした。

オープンというのは、かけがえのない宝物です。

数字の話ばかり書いてきた連載ですが、ここだけは数字になりません。

そして、実務の面でも意味がありました。知っている方だから、率直に言ってもらえます。「ここ、ちょっと寒い」「荷物どこに置けばいい?」――はじめてのお客様は、こういうことを言いません。黙って帰られます。

予約が入らない時間は、教育にあてました

9日間、ずっと予約が埋まっていたわけではありません。空いている時間のほうが多かったです。

その時間は、こうしていました。

空き時間にやったこと

モデルさんに入っていただいて、スタッフの教育にあてました。

これも「確認のため」の一部です。技術のばらつきは、実際に施術してもらわないと分かりません。

そして、この時間があったから、次の節の話ができました。

公式LINEを取る動線を、全員で作りました

プレオープンでいちばん時間をかけたのが、これです。

うちは、公式LINEが生命線だと最初からスタッフに伝えていました。公式LINEの記事に書いたとおり、開業の12日前にはもう作り込んであります。

でも、作っただけでは登録していただけません。

だから、9日間でやったこと

「どこで、誰が、なんと言って案内するか」を、1から全員で考えて、実際にやってみました。

そして、いまの結果です。

いま

9割以上の方に、登録していただけています。

答えは、置く場所でした。

ご来店の流れの図。受付、カウンセリング、施術、会計、お見送りのうち、カウンセリングの前に案内すると9割以上が登録し、施術中や会計、お見送りで案内するとほとんど登録されない
カウンセリングの前に案内します。ここが、いまのところ答えです。
やっていること

カウンセリングの前に、こうお伝えします。

「当店では、LINEのご登録が会員証の役割をしています」

登録していただいてから、ご案内に進みます。

やらないほうがいいこと

カウンセリング中、施術中、その合間、お帰りのときに

「よかったらご登録ください」

これは、ほとんど登録していただけません。

違いは、言葉ではありません。お願いか、手続きかです。

なぜ、前なのか

サービスが始まる前は、まだ「手続きの時間」です。

始まったあとは、「お願いの時間」になります。

受付で本人確認をされて嫌な気持ちになる方はいません。それは手続きだからです。けれど施術が終わってくつろいでいるところに「よかったら」と言われると、断る自由が生まれます。

同じことを、違う場所で言っているだけです。それで9割変わりました。

ここは、業種を問わず使えると思っています。ポイントカードでも、会員登録でも同じです。「サービスが始まる前に、手続きとして置く」。この一行だけ持ち帰っていただければ、この記事は役に立ったことになります。

お会計は、受付ではなく施術台でした

プレオープンで分かったことを、もう1つ。

私はお会計は受付の椅子でするものだと思っていました。図面もそのつもりで見ていました。

実際にやってみると、施術台でお会計をすることのほうが多いと分かりました。

なぜそうなるか

施術が終わった直後、お客様はまだ横になっていた場所にいます。

そこから受付に移動していただくより、その場で済むほうが自然でした。

だから、決済の端末は持ち運べるものにしておいてよかった、ということになります。親記事にも書きましたが、あのときは「シェアサロンで先に使うから」という理由で選んでいました。

結果的に正解でしたが、狙って選んだわけではありません。正直に書いておきます。

こういうことは、図面を見ていても分かりません。実際にお客様を1人通して、はじめて出てきます。プレオープンを置く意味は、ここにあります。

足りなかったのは、細々したものだけでした

正直に書きます。何が足りなかったか、細かくは覚えていません。記録も残していません。

覚えているのは、こういうことです。

9日間で出たもの

足りなかったのは、細々したものだけでした。

100円ショップに買いに行きました。タオル、小物のケース。

大きいものは、すでに全部そろっていました。

ここは、そんなに悪い結果ではないと思っています。

チェックリストで100項目以上を潰したうえで、それでも出たのが「細々したもの」だけだったからです。大きいものが足りていたら、9日あればなんとかなります。

じゃあ、プレオープンは要らなかったということですか。

逆です。要ります。

モノは9日あれば買えます。買えないのは、流れのほうです。

LINEの案内をどこで置くか、お会計をどこでするか。これは本オープンの日に気づいても、もう間に合いません。

1週間は、確実にとってください

いま同じことをやるなら、何日にするか。

答え

1週間は、確実にとります。

理由は、曜日が1周するからです。平日と土日では、来られる方も、混み方も違います。1周してはじめて「うちの1週間」が見えます。

そして、スケジュールがきつくなったときの話です。

削るなら、どこか

削るのは、プレオープンではありません。

プレオープンを残して、本オープンの日を後ろにずらしてください。

ただし、掲載が始まる日との兼ね合いがあります。後ろにずらせる幅は、そこで決まります。だから、いちばん最初に確認するのが掲載開始日なんです。

よくある質問

プレオープンは、何のために置くんですか?

確認のためです。足りないものを洗い出すことと、お客様が入ったときの流れを実際に通してみること。この2つです。集客は目的に入れていません。お店を作る作業と、お店を回す作業は別物で、1人通してみるまで回るかどうかは分かりません。

プレオープンの前に、何を済ませておく必要がありますか?

美容所としての確認です。プレオープンも営業なので、確認がおりていない状態ではできません。うちは4月25日に確認を受けて、5月1日に始めました。この順番は絶対に前後させないでください。

掲載媒体のページは、好きな日に公開できますか?

できません。掲載には「月号」があり、ページが出るのは切り替えのタイミングだけです。つまり月に1回です。うちのときは第4木曜のあたりでした。ここは変わることがあるので、必ず担当の方にご確認ください。間に合わないと、次の切り替えまで1ヶ月載りません。

オープン日は、どうやって決めればいいですか?

掲載が始められる日から逆算してください。①掲載開始日を担当の方に聞く →②原稿の締切を確認する →③プレオープンと本オープンを決める、の順です。オープン日を先に決めて、あとから掲載を合わせようとすると間に合いません。

プレオープンは、価格を下げるべきですか?

うちは下げていません。通常どおりです。確認したいのは「本番と同じ流れ」だからです。価格を変えると、お会計の流れもご案内の言葉も本番と変わってしまいます。それに、下げた価格はあとから戻すのが大変です。

プレオープンには、誰を呼べばいいですか?

うちは知人と家族でした。掲載が始まっていたので、媒体からのご予約も入っています。知っている方だから、率直に言ってもらえるのが大きいです。「ここ、ちょっと寒い」「荷物どこに置けばいい?」――はじめてのお客様は、こういうことを言わずに帰られます。

予約が入らない時間は、どうしていましたか?

モデルさんに入っていただいて、スタッフの教育にあてました。これも確認のうちです。技術のばらつきは、実際に施術してもらわないと分かりません。空いている時間のほうが多かったので、ここを決めておくと無駄になりません。

公式LINEは、どのタイミングで案内すればいいですか?

カウンセリングの前です。うちは「当店ではLINEのご登録が会員証の役割をしています」とお伝えして、登録していただいてからご案内に進みます。いま9割以上の方に登録していただけています。逆にカウンセリング中・施術中・お帰りのときの「よかったらご登録ください」はほとんど登録していただけません。

同じ言葉なのに、なぜそこまで変わるんですか?

お願いか、手続きかの違いだと思っています。サービスが始まる前は「手続きの時間」ですが、始まったあとは「お願いの時間」になります。受付で本人確認をされて嫌な気持ちになる方はいません。それが手続きだからです。ポイントカードでも会員登録でも同じだと思います。

お会計は、どこでするものですか?

うちは受付でするものだと思っていましたが、実際は施術台でのお会計のほうが多いと分かりました。施術直後のお客様は、まだ横になっていた場所にいます。移動していただくより、その場で済むほうが自然でした。だから決済の端末は持ち運べるものにしておいてください。

結局、何が足りなくなりましたか?

細々したものだけでした。100円ショップに買いに行きました。タオル、小物のケース。大きいものは、すでに全部そろっていました。正直に書くと、何が足りなかったかを細かくは覚えていませんし、記録も残していません。チェックリストで100項目以上を潰したうえで、出たのがその程度だったということです。

プレオープンは、何日とればいいですか?

1週間は確実にとってください。曜日が1周するからです。平日と土日では来られる方も混み方も違います。1周してはじめて「うちの1週間」が見えます。そしてスケジュールがきついなら、削るのはプレオープンではなく、本オープンの日を後ろにずらしてください。

まとめ

持ち帰ってほしいこと

1. プレオープンは集客ではなく「確認」のために置く

2. 保健所の確認が先。プレオープンも営業です

3. 掲載が始まる日は自分では選べない。月号の切り替えで決まります

4. オープン日は、掲載開始日から逆算する

5. 価格は下げなくていい。本番と同じ流れを確認したいからです

6. 知人と家族は率直に言ってくれる。はじめての方は黙って帰られます

7. 空き時間はモデルさんを入れて教育にあてる

8. 公式LINEはカウンセリングの前。お願いではなく手続きにする

9. お会計は施術台でのことが多い。端末は持ち運べるものを

10. 1週間は確実にとる。削るならオープン日を後ろにずらす

モノは9日あれば買える。買えないのは流れのほう。そこが抜けていました。

そうなんです。そして流れは、お客様がいないと確認できません。

だから、プレオープンにお客様に来ていただく必要があります。安くする必要はありません。いつもどおりでいいんです。

ここまでで、開業前にやることはほぼ終わりです。次はいよいよ手続きとお金の記録の話になります。

↑ この記事の親にもどるまつげサロンの開業準備|プレオープンを9日間とりました

この記事は、私自身が2025年に恵比寿で1店舗を開業したときのプレオープンの記録をもとに書いています。掲載している日程・割合は、すべて当社1店舗の実績であり、地域・業種・規模によって変わります。掲載媒体の月号の切り替え時期、原稿の締切、掲載開始日の決まり方は媒体・プラン・契約時期によって異なり、また変更されることがあります。必ず担当の方にご確認ください。美容所の開設にあたっては、営業を開始する前に保健所の確認を受ける必要があります。プレオープンも営業にあたりますので、手続きの詳細は所轄の保健所にご確認ください。本記事の内容は、成果を保証するものではありません。

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阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役
恵比寿でまつげパーマ&眉毛アイブロウサロンを運営

美容業界18年。化粧品メーカーの営業、美容サロン専門の広告会社を経て、サロン専門のコンサルタントとして独立しました。集客に関する書籍を2冊出しています。
2025年、恵比寿に自分たちの店を開きました。技術は、表参道で17年やってきたアイリストの妻が。経営とマーケティングは私が見ています。人の店を見てきた側と、自分で開いた側。その両方から書いています。

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