CATEGORY 03育成

スタッフ育成を、少人数のサロンでどう回すか。
毎月の1通から3か月ごとの会議まで、決めた6つ

毎月と3か月ごとの育成の流れをあらわしたイラスト
先に結論

うちは、少人数のお店です。育成のための特別な仕組みは、ありません。

あるのは、毎月の文面と、3か月ごとの面談と会議。それを、同じ数字でつないでいるだけです。

やってみて決めたことを、6つにまとめます。

6つに共通していたのは、主語を「あなた」から「店として」に変えることでした。

この記事の内容

  1. 育成の回し方。毎日・毎月・3か月ごと
  2. 決めた、6つのこと
  3. 6つに共通していたこと
  4. まだ、できていないこと
  5. 最初の1つを選ぶなら

1. 育成の回し方。毎日・毎月・3か月ごと

うちの育成は、3つの間隔でできています。

間隔やっていること
毎日お会計のときに、次回予約のご案内を出す
毎月結果を、スタッフ全員のLINEに1通で送る。戻られていないお客様のリストを、担当ごとに1枚で渡す
3か月ごと面談をする。会議をする。目標を見直す

図表①:育成の回し方

大事なのは、3つが同じ数字でつながっていることです。

毎日の声かけが、毎月の文面の数字になります。
毎月の数字が、3か月ごとの面談と会議の材料になります。
会議で決めたことが、次の日からの声かけになります。

どれか1つだけをやっても、回りません。小さく3つをつなぐほうが、続きました。

2. 決めた、6つのこと

それぞれ、くわしく書いた記事があります。

決めたことひとことで
1毎月の結果は、文面で送る褒めが8割、提案が2割。提案は1つだけ
2リストは、担当ごとに1枚連絡のチェック欄は入れない。見るのは1か所
3目標は、分けてから渡す技術と店販に分ける。渡すのは3段のうち1段目
4面談は、認めるところから課題は2つ。本人がやることも2つ
5会議は、終了条件から60分。最後に「誰が・いつまでに・何を」
6次回予約は、店として決めるお会計のとき、全員に。取れなくてもよい

図表②:スタッフ育成で決めた6つのこと

1|毎月の結果は、文面で送る
数字は、口で言うと指摘に聞こえます。毎月1通、同じ形の文面にしました。
→ スタッフ育成は、毎月のLINE1通から。褒め8割・提案2割で、提案は1つだけにしている

2|リストは、担当ごとに1枚
戻られていないお客様のリストを、「連絡しなさい」の紙にしないために、紙の形から決めました。
→ 失客リストは、担当ごとに1枚で渡す。連絡のチェック欄は入れず、見るのは次回予約の有無だけ

3|目標は、分けてから渡す
「売上いくら」だけでは、明日から何をすればいいか分かりません。手が届くところまで、分けました。
→ 売上目標の立て方は、技術と店販を分けるところから。スタッフに渡すのは、3段のうち最初の1段だけ

4|面談は、認めるところから
できていないことを並べると、面談は反省会になります。話す順番と、話す数を決めました。
→ スタッフ面談は、先に実績を認めてから。課題は2つに絞り、本人がやることも2つだけにした

5|会議は、終了条件から
集まって、数字を見て、終わる。それをやめて、最初に「何が決まれば終わりか」を決めています。
→ 会議の進め方は、最初の5分で決まる。「終了条件」を先に決めて、60分で担当と期限まで決める

6|次回予約は、店として決める
スタッフ1人ひとりのがんばりに任せず、いつ・何を・誰に、を店の決まりにしました。
→ 美容室・サロンの次回予約は、お会計のときに出す。声をかけるのは全員、取れなくてもよいと決めた

3. 6つに共通していたこと

6つを並べてみて、気づいたことがあります。

どれも、主語を変えた話でした。

前の言い方いまの言い方
あなたは、次回予約が少ない店として、お会計のときにご案内を出す
このリストの方に、連絡してください連絡は不要です。次回予約が入っていた方を、見てみてください
売上を、あと◯万円上げてくださいこの1段目を、一緒にやりましょう
できていないことが、5つあります課題は、この2つです

左の言い方は、まちがっていません。数字としては、そのとおりです。
でも、言われた人は、動けません。

右は、やることが小さく、主語がお店です。

育成というと、スタッフを変える話に聞こえます。
やってみて分かったのは、先に変えるのは、オーナーの言い方と、渡すものの形だということでした。

もう1つ、共通していたことがあります。数を絞ることです。
提案は1つ。見るところは1か所。課題は2つ。やることは2つ。
少人数のお店は、1人が受け取る量が多くなりがちです。絞ることが、いちばんの気づかいでした。

4. まだ、できていないこと

正直に書いておきます。

この回し方を始めて、まだ数か月です。「これでスタッフが育ちました」と言える結果は、まだ出ていません。

できていないことも、あります。

面談で見る数字を、4つにそろえること(そろえている途中です)

次回予約の結果を、数字でお見せすること(たまったら、書き足します)

このページは、「うまくいった育て方」のまとめではありません。

「いま、こう回しています」のまとめです。

5. 最初の1つを選ぶなら

6つを一度にやる必要はありません。

最初にやるなら、1です。毎月の結果を、文面で送ること。

お金がかかりません。会議の日程を合わせる必要もありません。
そして、文面を書こうとすると、オーナー自身が、数字を毎月かならず見ることになります。

「よかったところを、数字で1つ書く」。
これを毎月つづけるだけで、スタッフを見る目が変わります。ほかの5つは、そのあとで、順番に見えてきます。

現在の状態

阿部弘康

阿部 弘康

株式会社CALM TOKYO 代表取締役|恵比寿でまつげパーマ・眉毛サロンを運営
サロン集客ヘルパー(個人事業)|美容サロン専門のコンサルタント

恵比寿でまつ毛・眉毛サロンを運営しています。このページにある数字は、すべて自店のもので、6本の記事に書いたものです。
費用は丸めています。出典が言えない数字は書いていません。

この記事で使っている道具

面談シート

スタッフ面談で使う面談シートを、準備しています。