お店を開けたときは、求人サイトですぐ決まりました。1年後は、応募になりませんでした。
そこから、自分のサイトに求人ページを作り、検索広告で来てもらう形に変えました。
やってみて決めたことを、6つにまとめます。
6つに共通していたのは、「お店の言葉」を「探す方の言葉」に直すことでした。
うちの求人は、次の4つの段でできています。
| 段 | やっていること |
|---|---|
| 検索広告 | 仕事を探している方が打つ言葉に合わせて、広告を出す |
| 求人ページ | 働き方ごとに1枚ずつ。条件は、ここに全部書く |
| LINE | 質問と、見学の日にちを決めるやりとり |
| サロン見学 | お店を見ていただき、お話をうかがう。その場では決めていただかない |
図表①:求人の流れ
求人サイトに出していたころは、この4つを全部、求人サイトの中でやってもらっていました。
自分でやることにして初めて、それぞれの段で、決めなければいけないことがあると分かりました。
決めた順に並べます。それぞれ、くわしく書いた記事があります。
| 決めたこと | 分かったこと | |
|---|---|---|
| 1 | 数えるのは、見学の件数 | 広告の画面の数字が半分になっても、見学の件数は変わらなかった |
| 2 | 探す方が打つ言葉で書く | 「経験者募集」は、全国で月20回ほどしか探されていなかった |
| 3 | 出す場所は、いた時間で比べる | 同じ求人ページなのに、4秒と32秒だった |
| 4 | 働き方は、お店が持つもので分ける | 「面貸し」で探されたのは0回、「シェアサロン」は18回だった |
| 5 | 見学は、面接にしない | 先に見せて、次に聞いて、条件は最後 |
| 6 | 写真より先に、1行目 | 写真のないページのほうが、53秒と長く読まれていた |
図表②:求人で決めた6つのこと
1|数えるのは、見学の件数
広告の画面に出る「成果」は、ボタンが押された数です。人に会えた数ではありません。うちは、見学の件数で数えることにしました。
→ Google広告で求人を出した2か月。問い合わせ3件、見学2件。電話の1件は、どの数字にも残らなかった
2|探す方が打つ言葉で書く
経験のある方に来ていただきたくて「経験者」と入れた言葉は、1回も表示されませんでした。探す方が打っていたのは、職種と場所と働き方でした。
→ 求人のキャッチコピーに「経験者募集」と書く前に。その言葉が検索されるのは、全国で月20回ほどだった
3|出す場所は、いた時間で比べる
安く、たくさん押される広告がありました。でも、求人ページにいた時間は4秒でした。押されることと、読まれることは別でした。
→ LINE広告の費用1.4万円で求人を出した3週間。同じ求人ページなのに、いた時間は4秒と32秒だった
4|働き方は、お店が持つもので分ける
うちの働き方は4つあります。お客様を集めるのは誰か、材料は誰が持つか。4つは、お店が持つものが全部違いました。
→ 求人に面貸し(シェアサロン)を足した。「面貸し」で探されたのは0回、「シェアサロン」は18回だった
5|見学は、面接にしない
見学は30分〜1時間ほど。技術のチェックも、条件表の読み上げもしません。その日のうちに、お話しした条件をLINEで送ります。
→ サロン見学は30分〜1時間。先に見せて、次に聞いて、条件は最後。その場では決めていただかない
6|写真より先に、1行目
求人ページに写真を足そうとして、先に数字を見ました。長く読まれていたのは、1行目で不安に答えているページでした。
→ 求人の写真を足す前に、1行目を読み直した。写真のないページのほうが、53秒と長く読まれていた
6つを並べてみて、気づいたことがあります。
どれも、「お店の言葉」を「探す方の言葉」に直した話でした。
| お店の言葉 | 探す方の言葉 |
|---|---|
| 経験者募集 | アイリスト、恵比寿、働き方の名前 |
| 面貸し | 面貸し(シェアサロン) |
| 週2日から | 他店で働きながら、週2日だけ |
| 面接 | 見学 |
広告やサイトの話に見えますが、やっていたのは、ほとんど言葉の直しでした。
お店の側は、自分たちの呼び方で書きます。
探す方は、自分の状況の言葉で探します。
この2つがずれていると、同じものを用意していても、届きません。
求人サイトを使うか、自分でやるかより先に、ここが大事だったと思っています。
正直に書いておきます。
この形にしてから、採用の決定には、まだ至っていません。
見学に来てくださった方はいます。そこから先は、条件や時期のすり合わせの話で、広告やページの話ではありません。
それでも、この形は続けます。
求人サイトに出していたときは、何が起きているのかが、こちらから見えませんでした。いまは、どの言葉で探されて、どのページが読まれて、どこで止まっているのかが見えます。直す場所が分かります。
これから書き足すものが、2つあります。
検索広告の3か月目の結果(1の記事)
パートの求人ページの、1行目を直した結果(6の記事)
このページは、「うまくいった方法」のまとめではありません。
「いま分かっているところまで」のまとめです。
6つを一度にやる必要はありません。
最初にやるなら、2です。探す方が打つ言葉を、調べること。
お金がかかりません。
そして、いま求人サイトに出している原稿にも、そのまま使えます。見出しのいちばん前に置く言葉が、変わるはずです。
その次は、1です。何を数えるかを、決めること。
押された数ではなく、会えた人数で数える。これを決めておくと、ほかの4つは、順番に見えてきます。